2016年1月27日水曜日

ナポリを見てびっくり  その5 アマルフィは素敵!

   <アマルフィ&ナポリは素敵!>

 *ナポリ&アマルフィ周辺の旅シリーズも5回目で最終回。あらためてこのあたりは「イタリア」
   らしい魅力にあふれたところだと思います。始めは3回ぐらいの掲載を考えていたのですが、
   結構いい写真(腕ではなくて被写体が良い)が撮れ、お話ししたいことも一杯あったからです。



 アマルフィの朝、ホテルの窓を開けると御覧

のように世界遺産のドゥーモが圧倒的な存在感

を見せていました。

 夜のドゥーモもきれいですが、朝やけのドゥー

モはファサード(正面)の細工が一段と鮮やか

に感じます。






 私たちの泊まったホテルはここ。部屋は右の

3階でした。ここは4つ星ながら、家族総出で経

営する家族的な雰囲気の所です。

 1階部分は他のバールとかお土産屋さんが入

っているので、2階のフロントまで重いバッグを

引き上げないといけないのが玉にきず!






 アマルフィは狭い港町なので、中心商店街の

道路を除けば、このような小道や階段が主要道

路なのです。

 上の方で暮らすスィニオーラたちは毎日のよ

うに買い物袋を持って上り下りせねばなりませ

ん。







 アマルフィは昔「製紙業」で栄えたところです。

 15世紀ごろ、中国の紙の技術がアラブとの交

易を介して伝えられたとか。

 今では紙の職人さんも数えるほどですが、街

の外れには「紙の博物館」があり、昔ながらの

製法や機械などを見学することが出来ます。






 切り立った崖の上からの伏流水などを利用し

て作られた」「アマルフィ紙」は、品質の良さから

ヨーロッパ各地で人気を呼んだといいます。

 原料は楮などの木ではなく「コットン」だそう

で、字を書くよりも本の表紙などにぴったりの感

じでした。






 
 ここでは紙すきも体験できるというので挑戦!

 昔福井に暮らしていた時に、越前和紙の工房

を見学したことが有ったので、手加減のイメージ

はありました。









 なるべく均一になるようにすくい上げて、何とか成功。

 少し乾かしたものを帰りに記念にもらいました。

 お土産にアマルフィ紙でできた昔風のイタリアの地図を

購入しました。














 こちらはアマルフィの港沿い。
 
 街中に戻って、丘の上にユニークなデザイン

の墓所が見えたので、崖の上までゆるゆると歩

いてみることにしました。











 それぞれの家の玄関脇には住所番号のタイ

ルがあり、そこの家のご主人の似顔絵が飾られ

ていました。

 実際どんな人なのか、呼び鈴を鳴らして会っ

て見たくなりました。







 あいにく墓所は閉まっていましたが、アマルフ

ィの街を一望出来てとても満足でした。

 写真の中央右に塔があり、その左がドゥーモ

のはずですが、ドゥーモの後ろはかなり地味で

目立ちませんね。










 この日は大晦日。お昼を過ぎたら、もう若者た

ちが新年祝いの爆竹を鳴らし始めています。

 港の辺りはその格好の場所の様です。











 この日のお昼も、ホテルのお勧めの別のレス

トランで食べました。

 たっぷりの魚介類の入ったリゾット。ここのは

汁気が多く正統派で、エビもたっぷり入ってとて

も美味。








 ピザ・マルゲリータもモッツァレッラがたっぷ

り。ナポリのに比べてショッパクなく、かみさん

はこちらの方が好みだったようです。

 それにしてもアマルフィは世界的な観光地な

のに、どのリストランテも「美味しいのに安い」の

に驚きました。






 アマルフィからサレルノへはバスで1時間ちょ

っと。また絶景続きでしたが、ヘアピンカーブの

連続でもありました。

 サレルノからは各駅列車で約1時間。ナポリ

の街に戻りました。







 アマルフィやソレントが「南イタリア」なのに街

中が綺麗なのに比べて、ナポリは矢張り雑然と

しています。

 商売している、歩いている人たちの人種もとて

も様々です。移民とみられる人たちもイタリア語

が上手ですし、移民の歴史は早く、かなり溶け

込んでいる印象です。





 南イタリア、とりわけナポリではサンタクロースはほとんど

見かけません。代わりに目につくのは「ベファーナ」という箒

を持った魔女のようなおばあさんです。

 1月6日の「エピファニア」と呼ばれる日に、長い靴下に入

ったお菓子やおもちゃを子供たちにプレゼントしてくれるそう

です。

 イタリアという国は、日本と同様に南北に長く、文化・習慣

も多様だし、北部と南部では違う国の様にも感じました。

 








































































































2016年1月23日土曜日

ナポリを見てびっくり その4 アマルフィ&ソレントヘ!

   <映画で注目 アマルフィ&ソレント!>

 ナポリ3泊のあとは、列車とバスで,ソレント&

アマルフィへ向いました。

 ソレント半島の先にあるソレントへは、私鉄の

ヴェスヴィオ周遊鉄道に乗って、約1時間半。

列車の中で知り合った40歳近いカメリエーレの

方から、周りの乗客に怪しいのがいるから油断

するなと、注意を受けました。(幸い何もなくて

済みましたが)



 確かに周りを良く見ると、ロマ風の家族や、暇そうな若者

グループなど、なるほど警戒が必要でした。

 無事にソレントに着いて、駅前の駐車場で荷物の一時預

かりをしていたのでトランクを預け、今は市の博物館になっ

ている元・貴族の館を訪ねました。

 この「テッラ・ノーヴァ」は、この地を治めた貴族の元邸宅

です。










 
 この日はサロンを借り切って結婚式が行われ

るとか。

 玄関から美しいブルーのシートが敷かれてい

る理由が良くわかりました。










 この邸宅に残された調度品、食器、装飾品や

礼服などは素晴らしいものばかりで、この一族

の趣味の良さが感じ取れます。












 イタリアには規模からいえばもっと大きな王宮

がたくさんありますが、ここは程よい広さと品の

良さで、非常に心地よい空間でした。








 また、ここのもう一つの魅力は海の方向に続く

約300メートルの長い庭園です。両脇にはオレ

ンジ、レモン類の木々が続いています。












 庭園の一番奥にあるのが展望台。右がソレン

ト半島で、中央に見えるのがヴェスヴィオ火山。

 この日は天気も良く、最高のパノラマが楽しめ

ました!左の松も程よく、まるで浮世絵の風景

画の様な構図です。

 ここで観光客は私たちだけ。この絶景をしばし

独占しました。



 何故か、ここでナポリで朝買ったおやつを食

べました。駅前の人気店アッタナーシオの貝型

のパイ「ソフォリアテッレ」です。

 左の生っぽい方はカスタードクリーム系、右の

焼いた方はまるで「クリ饅頭」のような食感でし

た。






 ソレントからバス(プルマン)で約1時間半。絶景を見ながら

(たまに崖の下の海を見ながら)アマルフィに到着です。

 ここでは奮発して4つ星の、ドゥーモ前広場に面したホテ

ルに宿泊です。

 荷物を置いて、早速街歩きの開始。当然ドォーモ前からス

タートです。

 日本でも映画「アマルフィ」で一躍有名になったドゥーモ

は、かつてアマルフィがヴェネツィアやジェノバと並ぶ4大海

運国の一つだった時から街の中心地でした。





 階段を上って左の方に進むと、ロマネスク風

の「天国の回廊」や付属の博物館があり、多く

のフレスコ画、モザイク画を楽しむことが出来ま

す。










 この教会は地下も御覧のように豪華で、この

地が海運で栄えたことを実感させてくれます。














 私が一番気に入ったのが、ドゥーモの横にあ

るこのユーモラスな塔!

 まるで何かの顔のように見えます。

 アマルフィのドゥーモの正面はイタリアで一,

二を争う美しさですが、後ろは今一つです。

でもこの塔は後ろから見ても御覧のような感じ

で、素敵でした。





 ホテルのフロントで、「今夜はドゥーモで、市民

たちのコンサートがある」と聞いて、夕食前に再

び訪ねました。

 幾つかのコーラスグループが讃美歌などで自

慢の歌声・コーラスを披露していました。







 夜のドォーモはライティングもされて、昼とは

違う顔。まるで女性が昼と夜で表情を変えたよ

うです。











 ナポリだけでなく、アマルフィもまた活気のあ

る魚屋さんがありました。

 マグロやサーモンだけでなく、カジキマグロ(ス

パーダ・刀の意)や太刀魚(バンデイエーラ・旗

の意)、アジやカツオに似たものなど、種類は沢

山ありました。







 表の賑やかな商店街の裏側には、こんなトン

ネルのような通りがありました。アマルフィは切

り立った崖が多いので、海岸沿いの中心部と、

丘の上の住宅を結ぶ細い道、階段が沢山あり

ました。

 





 夕食は、ホテルから紹介された海産物が美味

しいトラットリアで。


 この店の前菜、インサラータ「フルッティ・ディ・

マーレ」は、カタクチイワシと野菜で、特産のレ

モンでさっぱりと頂きました。「モルト・ヴォ―

ノ!」





 こちらはセコンド・ピアット」の「マグロのステー

キ・アマルフィ」。外側だけあぶって、中が生な

感じで、こちらも美味!

 これらにプリモ・ピアットのパスタやヴィーノを

たっぷり飲んでも、二人で30ユーロ台で、とて

もリーズナブルでした。南イタリアのリストランテ

はとってもお値打ちです。






 食事の後はアマルフィの港の散歩。ここは、

倉庫街。ライトアップされて、とてもロマンチ

ックです。










 散歩の後はドゥーモ前広場に戻り、記念撮影。

 私の横の噴水は、水の出口が女性の胸でした。

 おもわずニヤついてしまいました。














 こちらは私たちのホテル前で撮ったドゥーモ!

 部屋の設備や広さなどからはとても4つ星に

見えない(小さい)家族経営のアット・ホームな

ホテルですが、部屋からの眺めだけは5つ星で

した!

 それにしてもアマルフィは何処を撮っても「絵

になる街」でした・・・・









































































































































2016年1月18日月曜日

ナポリを見て びっくり その3 カプリ島を廻る!

    <カプリ島をボートで1周!>


 ナポリについて三日目の朝。いよいよカプリ島

への旅。幾つかの港からフェリーや水中翼船が

出ていますが、私たちはマッサ埠頭からフェリ

ーで朝9時に出発しました。

 この日は薄曇りでしたが、約1時間でカプリ島

が見えてきました。




 午前10時半、マリーナ・グランデ港に到着で

す。現在島の人口は約1万。

 ローマ時代から皇帝たちの別荘が置かれたこ

とで知られ、今もソフィア・ローレンなどの女優

や、有名ブランドのオーナー一族の別荘が数多

くあるそうです。






 有名な「青の洞窟」は大潮や波のある日は入

れず、この日もだめでしたので、港で他の観光

客と乗合わせて、小型ボート(7人)で、島を一周

することにしました。










 中国、台湾、日本の若い観光客ばかりで、料

金は一人20ユーロ。

 途中、ご覧のような岩のトンネルや、小さな洞

窟を訪ねながら、ゆっくり回ります。








 あちこちに、洞窟や半洞窟があり、そのたび

に船頭さんは撮影ポイントに立ち寄ってくれまし

た。

 海の色がそのたびに、エメラルドグリーンやブ

ルーに変化し、なかなか見応えがありました。






 ただライフジャケットも付けずに、小型ボートに

船頭さん含めて8人乗りなので不安も少し。

 この日は良い天気で波が穏やかだったので、

良かったのですが、それでも岸から離れたとこ

ろで、結構波が高くなると内心ドキドキします。








 ボートで回っての楽しみは、こうした切り立っ

た崖を海から眺められること。

 ここも数百メートルの高さがあります。

 このあたりには著名人の別荘が多いそうで

す。










 島の外れにある灯台です。なかなかおしゃれ

な外観です。











 ここが有名な「青の洞窟」の入り口です。

 御覧の通り狭いので、大潮や少しでも波が高

いと入れません。船頭さんの話では4月ごろが

一番入れる可能性が高いとか?

 家族連れの観光客が階段を下りてのぞきに

来ていました。





 2時間の船旅を終えて体が冷えたので、早速昼食を港の

近くのトラットリアで取りました。

 やはりここは魚介類をと、まずは魚介のフリットを注文。

 エビにタコ、イカなどたっぷりと。地元産のレモンでさわや

かな味わいです。

 観光地の割には値段もそこそこで、料理の味も結構いけ

ています。








 もう一皿も魚介類がたっぷり入った「漁師風リ

ゾット」(リゾット・デ・ペスカトーレ)。

 イタリアでリゾットというと、「おじや」風のもの

が多いのですが、この店のは「魚介チャーハン」

のようで、ご飯がパラパラしていて、かなり美味

しく感じました。





 昼ごはんの後は「フニコラ・フニコラ」の歌で知

られるフニコラーレ(ケーブルカー)に乗って約5

分、200メートルほど上の旧市街に向かいま

す。

 旧市街の通りは季節外れとあって閑散として

いたので、見どころの多いアナ・カプリ地区へバ

スで更に移動しました。




 アナ・カプリには歴史ある教会や、老舗のお菓

子屋さんなど見どころがあり、ゆっくり散策を楽

しめます。









 この教会は小さいながら、中央の床が全てタ

イル画で、訪れる人は回廊を歩いて渡ります。

 この写真は、2階から祭壇と前のタイル画を

撮ったものです。

 キリストと、ユニコーンなど12の動物たちをシ

ンボル化して描いたものだそうです。






 夕方5時、マリーナ・グランデ港からフェリーに

乗ってナポリへ戻ります。

 港の夜景がとてもきれいでした。時間と予算

に余裕があれば再訪したい、特にアナ・カプリ

地区は世界的なリゾートらしい味わいがありま

した。






 こちらは「ナポリを見て死ね」と言われるナポリ

の港の夜景です。一段とスケールが大きく、港

の直ぐ後方に、大きな丘が幾つも続いていて、

住宅などが続いているので、夜景もさらに美しく

感じます。







 ナポリの街に帰ったのが7時ごろだったので、

そのままピッツェリアに行くことにしました。

 今夜の店は老舗の一つ「トリアノン・ダ・チー

ロ」です。ここは「ラザニア」を載せたピザなど、

ユニークなメニューで知られたところです。

 私が選んだのはオリーブ・ピザ。2,30個のオ

リーブが載って豪華ですが少ししょっぱいかも。


 もう一つは基本のマルゲリータ。大きなモッツ

アレッラが載って優しい味でした。

 ここもビール2本とピザ2枚で16ユーロ位。

 ナポリは物価がとても安く感じます。(少しぐら

いゴミがあって、汚くてもしょうがないか・・・)