<フィレンツェを拠点に、イタリア&ヨーロッパを旅する>
私は現在65歳の男性で、これまでマスコミの
世界で約40年働いていましたが、6月で退職。
若いときからの夢だった海外暮らしを実現しよ
うと、9月からイタリアに語学留学で約2年ほど
行くことにしました。
この「留学」のメインの目的は、世界で一番多
いというイタリアの世界遺産めぐりです。合わせ
て個性豊かなイタリアの地方料理とワインを味
わうことです。そして学校が休みのときには少し
足を延ばしヨーロッパ各地も訪ねます。
この写真はイタリア南部のアルベルベッロという町のとん
がり屋根の家「トゥルッリ」の街並みです。ここも世界遺産の
一つで、今から3年前の余り観光客のいない3月に撮影し
ました。
私は小さい頃から外国の文化に興味を持っていました。
今から思えば、小学生時代に読んだ「少年少女世界名作全
集」などの影響があるかもしれません。
そして高校生時代に作家・五木寛之さんの「さらば
モスクワ愚連隊」などの小説を読んで、登場する主人公が、
横浜から船でナホトカに渡り、1週間かけてシベリア鉄道で
モスクワ、さらには北欧まで旅していることに憧れを持ちました。
そして大学に入った後は、マージャンやサークル活動に興じる同級生を横目にバイトに明け暮
れ、2年生の夏に約2か月間のヨーロッパ旅行を実現しました。
その頃には格安旅行券が出始めていて、私は南回りのいわば各駅停車のエジプト航空でカイロ
で乗り継ぎ、ローマへ。リュックサックに寝袋を担いで、ユースホステルや2等車乗り放題の鉄道パ
スを利用して、当時の西ヨーロッパ13か国を廻りました。
その後就職活動する時には、マスコミの世界に進むか、海外での仕事をする機会の多い商社や
メーカーに進むか迷いましたが、縁あってマスコミの世界に身を投じることになり、その仕事が多忙
なこともあって、海外の事はしばらく封印、旅行も控えざるを得ませんでした。
そんな私も55歳を迎えて、定年退職も先に見えてきたのを機会に、海外旅行を妻とともに30数
年ぶりに再開し、ヨーロッパの中でも懐かしい地中海沿岸のスペイン、ポルトガル、イタリアなどを
訪ねました。
しかしヨーロッパ旅行は時差も8時間あり、片
道で乗り継ぎ含めて約15時間かかることもあ
り、経費も含めて考えると、年2回がやっとのと
ころです。
まだまだ行きたい国や街がたくさんあることを
考え、思いついたのが海外定住です。ある町を
拠点にして語学留学でビザを取って暮らし、そ
こから週末ごとに近場の街へ。まとまった休暇
を取れたら近隣諸国を訪ねるという形です。
定住先の候補はヨーロッパの中でも「人間臭
さ」の残る地中海諸国から選ぼうと、NHKのテレ
ビの語学番組のスペイン語、フランス語、イタリア語を学ん
でみて、結局発音面から日本人に入りやすいイタリア語を
選び、定住地にすることにしました。
そして東京・半蔵門にあるイタリア文化会館のイタリア語
の教室に週1回通い始めました。
そこで知り合ったイタリア人教師の勧める幾つかの街の学
校の中から、フィレンツェの学校に決めました。
フィレンツェは日本で言えば京都のような古都。街の規模
は人口が約40万程度なので、金沢程度の中都市でもあり
ます。
ローマやミラノに比べると小さいので、暮らしやすそうにも
思えて決めました。
今は出発1か月前、色々手続きをしたり、調べることも多
いのですが、その準備の苦労も含めて興味のある方に読ん
で頂ければ幸いです。
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