2016年1月12日火曜日

ナポリを見て びっくり! その1

  <ナポリを見て びっくり その1 ナポリ・ピザ!>

 クリスマスと正月の合間の休みを利用して、ナ

ポリとその周辺の旅をしてきました。

 ナポリはローマ、ミラノに次ぐイタリア3番目の

街。4年前にシチリアの帰りに1日立ち寄っ

ただけでしたので、今回はカプリ島やカゼ

ルタ宮、アマルフィも回る予定です。

 まずは街の中心通り「スパッカ・ナポリ」へ。

 老舗のピッツェエリアがたくさんあります。


 中でもひときわ混んでいるのが「ディ・マッテー

オ」。左側の窓口では揚げたてのアランチー二

(シチリア風コロッケ)などを持ち帰り用に販売。

 右のドアの所にいるお兄さんが、中で食べた

い客の人数などメモして、案内してくれます。
 
この日は何と2時間待ちでした。



 

 この店は5,6人のグループのお客が多く、年

代は様々。皆ピザにビールを頼んでいました。

 ここの人気の秘密は「味」と「大きさ」それに

「値段」の安さです。









 私たちが注文したのは基本の「マルゲリー

タ」。酸味の効いたトマトソースとモッツァレッラ

チーズが良く合っています!

 直径30センチ近い大きなお皿にいっぱいで、

半分に切ってこの大きさです。






 アランチーニ系は4種類。ライス・アランチーニ

がチーズとトマト味。それにパスタのとジャガイ

モのコロッケ風の4タイプ。

 これに瓶ビール二本をつけて、二人で15ユー

ロ(約1900円)という安さでびっくり!






 「ナポリは治安が悪く、街も汚い」とよく言われ

てきましたが、駅前などは警官や、テロ警戒の

兵士たちもいて、以前より安心して歩けるように

なりました。

 でも世界遺産の歴史地区の由緒ありそうな建

物の周りも、ご覧のような乱雑さで、もったいな

い気がします。



 ナポリには「カポ・デ・モンテ」という有名な美

術館がありますが、そこは前回見学したので、

今回は国立考古学博物館を訪ねました。

 ここはギリシア、ローマ美術のコレクションが

有名です。またポンペイ遺跡から発掘された絵

画なども多数見られます。







 これは代表的な彫像の一つ「ファルネーゼの

雄牛」。一際大きく、迫力がありました。












 2階にはポンペイ遺跡周辺で発見されたモザ

イク画がたくさん展示されています。

 いずれも保存、修復の状態が良く、今でも十

分楽しめます

 ローマ時代の飼い犬でしょうか?コレクション

のパンフレットにも使われている有名な絵です。





 こちらは、水木しげるさんの漫画あたりに登場

しそうなキャラクターですね。













 中には、江戸時代の「浮世絵」の世界のような

際どいものもありました。

 ローマ時代の人も「好き」だったのかも?












 こちらはポンペイ遺跡から発掘された中でも

代表的な「パン屋の夫婦」。

 モザイク画なのに非常に精密で、生き生きし

ていて、人々の暮らしや、夫婦二人の性格まで

がよく表れている気がしました。






 
 昼食べたのが遅かったので、夕食は軽め

にしようと街を散策していたら、魚介類を得意と

しているらしいトラットリアを発見。










 始めに、「魚介類のサラダ」を注文したら、本

当に魚介類だけのサラダで、野菜は殆どなし。
 
でも味は抜群でした

 タコ、イカ、エビ、コッツェ(ムール貝)に地元の

特産のレモンが良く合います。







 プリモ・ピアットは、カミさんがトマトソースのニ

ョッキ。
 
 これは食べても食べても減らないし、熱いま

ま。多分オリーブオイルが効いているのかも?








 私の方は、「フルッタ・ディ・マーレ」。魚介のパ

スタです。こちらはパスタが手打ちの生。

 味も食感も「関西の美味しいうどん」のようで、

美味しかったです。












 お腹も満足して、駅近くのホテルに帰る途中、

屋台がいっぱい並んでいた通りが御覧のように

閑散としていました。あるのはゴミだけ!
 
 そういえばナポリには街中にごみ箱が見当た

りません。磨けば光る魅力的な街なのに、もっ

たいない気がしました。

続きは「その2」で・・・・・

































































































2016年1月8日金曜日

世界遺産になっていないスゴイ街 ボローニャ その2

 < ボローニャの知られざる魅力?>

 ボローニャは別名「学問の街」「肥満の街」「赤い街」とも呼ばれることもあるそうです。「学問」は大

学があるから。「肥満」は豊かな食の街だから。そして「赤い」は屋根の色も赤いのですが、政治的

に「左」の人が多かったから、というのが俗説です。

 確かに、映画を積極的に誘致し、ロケに協力する「チネチッタ」はここから始まったそうですし、私

のフィレンツェの語学学校も、ボローニャで教師たちが出資して作られたものだとか。市民が自主

的に考え行動する伝統が今も続いているのかもしれません。



 ボローニャ在住で作家&漫画家の市口桂子さんの案内

で、あまり知られていない魅力的な場所を訪れました。

 まずは「サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会」。(聖母マリア

の人生?)

 中心部からは少し歩きますが、ここにはキリストの死後の

マリアや弟子たちなど、キリストの周りの人々の悲しみをリ

アルに描いた木の群像(彫刻)があります。









 彫刻はキリスト含めて7体。中でも一番眼を引

くのは一番右のマグダラのマリアの像です。
 
 恐らく十字架から降ろされたばかりのキリスト

に鬼気迫る表情で走りよる様子が、風で流れる

その衣装からもうかがえます。








 当初は、余りにもリアルだったので、教会側が

展示をためらったという話も聞きました。

 私は「木彫」という共通性からか、日本のお寺

の門を守る「仁王様」を思い出しました。









 その隣の聖母マリアは、愛する”息子”を失っ

た深い嘆き、悲しみが良く表れていると思いま

す。

 その右、多分キリストの高弟だと思いますが、

きわめて冷静な表情で、今後の処し方を早くも

思案しているようです。






 そしてこちらが、やはり中心部から歩いて数分

の「サント・ステファノ教会群」。

 ここは紀元4世紀からルネッサンス期までの7

つの教会がつながっている珍しい教会です。

 元々は「聖なるエルサレムの地」へ向けて祈

れるように設計されていました。







 ここのプレゼピオ(キリスト誕生のシーンの人

形)は、多くの人々(人形だけでも数百体)でいっ

ぱいでした。












 教会の地下は大きくて太い円柱がたくさん

あり、東方、中近東の影響を感じさせてくれま

す。

 ここでは何故かスペイン・コルドバの元イスラ

ム教会で、今はキリスト教会になっているメスキ

ータを連想しました。






 表に出たらもう夕暮れ時で、二つの塔がライトアップされ

ていました。右が「アシネッリの塔」で、階段で登ると498段

もあり、ピサの斜塔の倍くらいです。

 左は「ガリセンダの塔」で、傾きすぎたので上を削ったと

かで、こちらは登れません。











 夕食は「タベルナ・デル・ポスティリオーネ」

へ。中心部から歩いて数分の、古い邸宅を改装

した郷土料理の店です。
 
 午後7時に行ったらまだ開店前。7時半からで

したので、近くのメルカートのバールで、つまみ

とビールで食前酒にしました。

 これはコトレッタ・ミラネーゼにたっぷりチーズ

を載せた物。



 こちらはパスタで、肉や野菜がいっぱい詰め

てあり、ゴンゴンゾーラとノーチ(くるみ)で和え

ています。

 ともに味は良かったのですが、昼間の肉の盛

り合わせと食前酒&つまみが効いて、珍しく残

してしまいました。






 夜のマッジョ―レ広場一帯はライトアップされ

て去りがたい美しさでした。

 これが現役の市庁舎ですから。何とも素敵で

す。









  翌朝、国立絵画館に行く途中で、珍しい運河を発見。

  ボローニャには中心部を流れる大きな川が無く、運河も

見えなかったので、市口さんに聞いたら、多くが道路や公園

になり、上は舗装されているが、地下でゆったり流れている

そうです。ここは珍しく「水」の姿が見えました。














 ここの国立絵画館はスケールが大きく、多くの

宗教画がありました。













 これまで何度も「聖母子」の絵を見ましたが、

それぞれ画家や時代によって違うのが面白く感

じました。













 絵画館の後、アシネッリの塔に登りました!

 階段は狭く、一段一段が小さめなので、思っ

たよりもスムーズに登れました。

 ボローニャの街が一望できました。フィレンツ

ェよりも屋根の色の赤みが強い感じがします。

まさに「赤い街」でした。






 ボローニャは「食」の街でもあります。

 お昼は中心部から歩いて数分の「トラットリア・

レオニダ」で。ここは味と値段、サービスまでそ

ろった名店でした。

 これはスピナーチ(ホウレンソウ)入りのニョッ

キ(ジャガイモの団子?)。




 私が選んだのが「タッリヤテッレ・アル・ボロネ

ーゼ」。(ボローニャ風のミートソース)

 幅広いパスタにソースが良く絡みます。ひき肉

の粒が大きいのが一段と美味しく感じさせま

す。ともにうまみがあり、今まで食べた中でも最

高ランクの満足感でした。






 と、食事を終えたあたりで、市口さんからメー

ルと電話の着信アリ。

 彼女の知り合いのボローニャ大学教授のパオ

ラさんたちが中心の「ニップ・ポップ」という現代

日本の社会・文化を学ぼうという団体があり、

今日はそのシンポジウムが行われていました。


 受付などは学生たちがあたり、会場はすでに

若い人でいっぱいでした。

 ゲストは日本の取材を長年している作家やジ

ャーナリストたち5人。

 最近の「日本の右傾化」を指摘する若手作家

に対し、「もう少し俯瞰して日本の戦後の歴史を

見るべきだ」と切り返すジャーナリストもいて、

かなり深い議論が行われていました。







 この日のテーマは「戦後70年の日本」。会場

入り口には「広島」「長崎」の写真も展示されて

いました。

 受付を手伝っていた学生は、来年日本に留

学予定だとか。イタリア人の日本への関心が高

いこと、知識も深いことがボローニャで良くわか

りました。
















































































































2016年1月4日月曜日

世界遺産になっていないスゴイ街!ボローニャ その1

 <フィレンツェに劣らぬ建物群! ボローニャ>


 イタリア半島のやや北側に位置するボローニ

ャはイタリア一の交通の要衝で、ミラノやヴェネ

ツィア等からローマやナポリへ向かう列車が殆

ど通ります。

 人口はフィレンツェとほぼ同じ約38万。中世

の街並みが数多く残されている一方で、イタリ

ア指折りの経済。ビジネス都市でもあります。



 旧市街の中心のマッジョーレ広場周辺には、

市庁舎や商工会議所、サン・ペトロニオ聖堂、

エンツィオ王宮などがびっしり並んで壮観です。

 市庁舎の中には市美術コレクションがあり公

開されています。入り口の階段がゆったとした

独特のデザインです。






 もちろん中の宗教画も良いのですが、私が惹かれたのが

通路やロビーの天井です。絵画や装飾でいっぱいで、圧倒

されました。

 中世の時代、ここは皇帝派と対立した教皇派の使節の住

まいだったそうで、その権勢を誇示したのだとか。












             

 幾つかの部屋には寄木細工の家具・調度品

があり、絵画とともに楽しませてくれます。

 観光客が少ないボローニャの中でも、この市

庁舎あまり目立ちませんが、落ち着いた雰囲気

で、周辺の景色も楽しめる”穴場”と感じました。







 斜め向かいにあるのがサン・ペトロニオ聖堂。

 ゴシック様式で、14-17世紀に建設されまし

たが、未だ未完成だそうです。

 一説では、初めの計画ではローマを越える壮

大なものになるはずが、法王庁の怒りを買い、

途中で止まって現在の規模になったそうです。

入場には厳しいボディチェックがありました。




 この広場には、[古代ギリシャの時代からの収

蔵品で知られる市立考古学博物館や、旧ボロ

ーニャ大学であるアルキジンナージオ宮もあ

り、その名の通り「壮大」な歴史広場です。

 今回は作家&漫画家でボローニャ在住の市

口桂子さんと、そのご主人のアンドレアさんに

街を案内してもらいました。




 市口さんは11月に日本の竹書房から「北イタ

リア まったり漫画家夫婦日記~アンドレアとい

っしょ」という本を発表したばかりです。

 グルメのお二人に連れて行っていただいたの

は「トラットリア ダ・ベルティーノ」。
 
 これは去勢された雄鶏から取っただしの「トル

ッテリーニ・イン・ブロード」。小さなパスタには肉

や野菜が詰めてあり。このスープがうまい!


 この店の名物がこの「ボッリート・ミスト」。

 牛や豚、鶏肉の様々な部位を茹でた盛り合わ

せです。これで1人前。カミさんと分けて食べま

したが、夕方までお腹がすきませんでした。

 この店は、この肉もそうですが、デザートなど

もワゴンに載せてテーブルのすぐそばで、リクエ

ストに応じて優雅に盛り合わせてくれます。




 こちらがデザートの名物「イングレーゼ・ズッ

パ」(イギリス人のスープ?)

 カスタードクリームをベースに、ドライ・フルー

ツやジャムがたくさん入って、甘さもほどほどで

口当たりもやわらかく、楽しめました。

(でも何故イギリス人のスープなのか?誰もわ

からないそうです)





 食事の後、市口さんが時間が出来たとかで、

お勧めの場所を案内してくれることになりまし

た。(ラッキー!)


 まずは旧ボローニャ大学(アルキジンンージオ

宮)へ。ここはヨーロッパ最古の大学で、1803

年まで大学として使われていました。





 中で目につくのが、壁の上の方を埋め尽くす

何千に及ぶ紋章!

 聞けば教授のを中心に、名門貴族の出身の

学生たちが、それぞれの家紋を飾ったそうで

す。

 大学は学問優先で自由な雰囲気があり、教

会の批判があったにもかかわらず、世界初の

人体解剖を行ったことで有名です。




 ここは17世紀に建築された「解剖学大階段教

室」です。周りは小劇場のように見やすくなって

いて、多くの学生や、時には好奇心いっぱいの

紳士淑女もお金を払って(寄付?)見学に来て

いたそうです。



 


 廊下を歩くと、全く昔のままの風情で、今にも

ガリレオなどが本を抱えて歩いて来そうな雰囲

気です。

 まだまだ見どころがたくさんあるので、「その

2」でご覧ください。ボローニャはとにかくすご

い!(何故世界遺産にならないのか?不思議

です)

















































































2016年1月1日金曜日

フィレンツェで初年越し!

  <フィレンツェの年越しはとっても賑やか!>

 大みそかの夕方、若者たちが大きな爆竹を鳴

らし始めたナポリから逃げるようにして、夜の1

0時過ぎ、フィレンツェにもどって初の年越しで

す。

 夜も遅いのに、人々は三々五々街の大きな通

りに繰り出しています。見ると家族連れもいます

が、若者たち数人のグループが中心で、男の子

たちはビールやワインの瓶を持ちながら一杯や
っていました。

 ヴェッキオ橋の辺りもいつもより明るくライトア

ップされ、向こう側では花火が上がっていまし

た。

 私のアパートの近く、サント・スピリト教会前の

広場でも子供たちが結構大きな花火を上げて

います。



 子供たちは親とともに近くのトラットリアで食事

を済ませて、カウントダウンまでスタンバイ。

 12時の合図とともに、連続して花火を上げて

いました。

 親たちは遠くから見守ったり、アドバイスする

だけ。




 ナポリは爆竹音が中心でしたが、フィレンツェ

は「品良く」はカラフルな花火が中心の様です。












 広場に面したトラットリアの料理人やカメリエ

ーレたちも、懐かしの音楽を大きな音量で店の

内外に流しながら、自分たちも楽しんでいます。










 店の御主人は「日本好き」で、東京と、何故か

「宇都宮に行ったことが有る」そうです。

 年越し祝いにグラッパ(ブドウの焼酎)をグラ

スでサービスしてくれました。

記念に一枚!






 アパートのすぐ近くの交差点にあるトラットリア

とバールの前は大賑わい。(経営者は同じ)

 ここは表にスピーカーを置いて、結構大きな

音量でノリの良いロック、ポップスをかけてい

て、「路上ディスコ」状態です。






 イタリア人(フィレンツェ人)たちの正月は、「飲

んでおしゃべりして音楽を聴く」という3点セット

が基本であることが良くわかりました。

 ちなみにイタリアでは元日は祝日で、普通2日

から仕事ですが、今年は2,3日が土日なので

よけいに夜更かしなのかも?