イタリアは欧州では珍しく「地震&火山」の国なので、日本の地震への関心も高く、「震源はどのくらい原発から離れているのか?」といった質問までされるほどです。
イタリアの田園風景で、少しでもイラダチや不安な気持ちをいやしていただければ幸いです。
<絶景!オルチャの谷とNO.1お値打ちホテル>
イタリアに来て、自然と人間による美しき風景
に数多く出会いましたが、一番美しい絶景に、ト
スカーナの小さな町ピエンツァで出会いました。
そしてもう一つ、一番お値打ちの(安くて部屋
などの条件が良い)ホテルにも当たりました!
フィレンツェからシエナでバスに乗り換えて、
約1時間ほどでピエンツァに着きました。
人口は約2千2百。東西に400メートルほど
の小さな町ですが、1996年には世界遺産にな
りました。
ここの名産は羊のペコリーノチーズ。ショーウ
ィンドーには丸くて大きなチーズと、可愛い羊た
ちがいました。(香りもきつい!)
街の中心のドゥーモのすぐ隣に私たちのホテ
ルがありました。手前にリビングがあり、寝室は
その奥というゆったりさ。冷蔵庫はもちろん、テ
ィーカップやティーバッグも各種あり、自由に飲
めます。
そして窓から見えたのが世界遺産のオルチャ
の谷。2004年に登録されています。
盆地の真ん中、丘の上にピエンツァがあり、そ
の周りを緑の草地が囲み、さらにその奥に小さ
な山々があります。
このホテルは元は貴族の邸宅だったらしく、一階の食堂か
ら出た所に庭とテラスがあり、オルチャの谷を一望できまし
た。
ピエンツァは、15世紀に、シエナの貴族のピッコロ―ミニ
が、後に教皇「ピウス2世」になった際、故郷の街をルネッサ
ンス風の理想の街にしようと、3年がかりで建設したそうで、
街の名前も自分の名前の一部を使って名づけました。
この建物は市庁舎です。
街の見どころは小さな広場に全て面してい
て、市庁舎の直ぐ向かいがドゥーモ。その左隣
が付属美術館です。
そして右隣はピッコローミニ宮です。
街が小さい上に、見どころが固まってあるの
で、中をすべて見学しても、数時間でOK。
ドゥーモの中は光が差し込み、教会としては明るい感じで
す。
円柱が何本もあり、頑丈に出来ているようです。
全体に東洋的な装飾を感じました。
フレスコ画もなかなか素敵でした。
私が気に入ったのは、この祭壇や装飾家具。
彫が細かく、日本の職人の作品とそん色有り
ませんでした。
オルチャの谷が良く見える「名所」の一つが、この
カステッロ通りです。
通りには2軒ほどバールもあり、ビールを飲みながら
ゆっくりと絶景を楽しめました。
夕食はホテル推薦のトラットリアへ。
開店から間もない夜7時でほぼ満員でした。
地元客半分、観光客半分といったところでしょ
うか。
前菜は生ハムと3種のクロスティーニ。
内臓ペースト、きのこ、チーズでボゥーノ!
私のメインはニョッキ&ジェノヴェーゼソース。
ニョッキが弾力があって美味しく、当たりでし
た。
カミさんは3種のペコリーノチーズ(羊)の盛り
合わせ。
生っぽいのと、乾燥系と濃い味と、それぞれ
全く違った味でした。 イチジクなどの少し甘い
乾燥フルーツと合わせていただきました。
翌日朝、シエナへの帰りのバスが、やはり午
後2時までないので、オルチャの谷へと2時間
ほどのショート・ウォーキングをしました。
ここは村人たちに愛されている教会です。
農道をゆっくり進むと、間もなく素晴らしい風
景が見えてきました。
「何処にでもありそうで、何処にもない」
ピエンツァの街を緑の草地が囲み、その向こ
うに山々が360度連なっています。
今の季節は、更に黄色の菜の花が絨毯(じゅ
うたん)のように広がり、美しさを増していまし
た。
どこまでも歩きたいほど、息を飲む美しき田園
風景。遠くには数キロ離れている隣町が見え隠
れしています。
聴けば、オルチャの谷は麦畑とか、牧草地も
あるので、季節によって様々な色に変化するよ
うで、初夏や秋に来てもいいかもしれません。
感動しながらも、心が休まる絶景でした。
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