<シュトゥットガルトはドイツ最多の店が出る街>
ドイツのクリスマスマーケットを巡る旅、二つ
目の街はシュトゥットガルトです。
ドイツ南西部の中核都市で、人口は約60万
ちょっと。ドイツを代表する世界的車メーカーの
ベンツの生まれ故郷。日本でいえば愛知県豊
田市のような企業城下町です。
そのせいか、デパートやブティックは多いので
すが、街の中心部には余り歴史的な建物はあ
りません。
ここのマーケットの特徴は店の数。テントの数
がドイツ最多の約250あります。
また、テントの屋根に競って装飾がしてあり、
コンテストも行われることも魅力です。
どの店も個性的な装飾をして、店の人たちも
楽しんでいるようです。
クリスマスマーケットが行われる広場は3か所
あり、駅から順に宮殿広場、シラー広場、マルク
ト広場と続きます。
皆クリスマス用品、食べ物屋さんがあります
が、シラー広場の食べ物屋台が満員電車並み
に一番混んでいました。
この店のトナカイやサンタの装飾は、どこか日
本の津軽地方の夏の祭り「ねぷた」を思い起こ
させます。
ここもクリスマスツリーや部屋の窓を飾る雑貨
たちを売る店がいっぱいです。
それに負けないのがお菓子、中でもチョコレー
トの店です。
シュトゥットガルトは、ニュルンベルクに較べる
と、観光客よりも地元客が中心で、自分たちで
作った祭りを家族連れで楽しんでいる印象でし
た。
その一つが広場の中心にあったスケートリン
ク。子供たちが楽しんでいました。
屋台の中ではソーセージだけでなく、牛肉、
鶏、豚にハンバーグと、各種の肉や、そのサン
ドイッチが飛ぶように売れていました。
中にはトルコ風のサバサンドを売る店もありま
す。
8時で終了と聞いていましたが、その8時では
まだまだこのような賑わいが続いています。
普段はおとなしいドイツ人たちも、暖かいグリ
ューワインを片手に、話が弾みます。
ドイツの陽気なお兄ちゃんたちをパチリ!
カップを持つ手が皆動いてぼけてしまいまし
た。
この日、良さそうなビアホールが中々見つか
らず、駅の近くのステーキハウスでビールとス
テーキにしました。
なぜかこの街はレストランが少なくて、見つけ
るのに苦労します。
カミさんは肉の串焼き風、私はステーキで。
どちらかというとアメリカ風の肉質と味付けで
した。
ドイツは矢張りビールとソーセージに限ります
かね?
こちらは「マルクトハレ」という、マルクト広場の
近くの屋内市場です。ここは食料品や衣料品、
雑貨など数十店の店が常時開店しています。
日本でいえば、「アメ横」がビルの中に入った
ようなものです。
きとここに住んでいたら喜んで買いに来るか
も?
翌朝は、うって変って郊外へ電車で15分の
「ルートヴィヒスブルク城」へ。
ここはヨーロッパでも屈指の規模を誇るバロッ
ク様式の宮殿です。素敵な宮殿ですが、残念な
がら見学がガイドツァーに限られていて、しかも
英語ツァーは1日1回、後はドイツ語のみです。
ただ庭と、王女たちの部屋など限られた4部
屋だけは見学できました。
(写真撮影は不可)
気分転換に、シュトゥットガルトへ戻り、バーテ
ン・ヴェルテンベルク州立絵画館を見学しまし
た。
ここは豊かな州の絵画館だけあって、世界的
に著名な画家たちの作品が目白押しでした。
こちらはゴーギャンの作品。
一目でわかりますよね。
そしてこちらも一目でわかるモジリアニの、ら
しい作品です。
その他、マネやエゴン・シーレの作品など、
素晴らしい絵画が、当たり前のように見られま
した。
ドイツの地方都市の文化にかける意気込みと
財力を感じました。
この絵画館の向かい、趣のある建物が州立
劇場です。ドイツを代表する音楽家によるオペ
ラやコンサートが行われています。
シュトゥットガルトは、車に文化に多面性を持
った街でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿