2016年2月4日木曜日

ピッティ宮と美術館も再訪!

 <ピッティには美術館が色々あり!>


  1月、2月はさすがのフィレンツェも観光客の

姿がめっきり減りますが、晴れの日が多く、フィ

レンツェの人の中には「一番好きな季節」という

人もいるほどです。

 これはサン・トリニタ橋から見たカライア橋とア

ルノ川。青空も川面も澄み切ったブルーです。

 アルノ川は、一年中違った表情を見せてくれ

ます。







 アルノ川の裏道をゆっくり走る観光馬車と遭

遇しました。

 この時期は歩いている観光客が少ないので、

とても走りやすくて、馬車観光にも良さそうで

す。


 「アルテ」(芸術)が好きなフィレンツェの人々

の「カラッテレ」(性格)は今も変らないようです。

 裏道にあった普通そうなビルの壁に、何時の

間にか大きなスプーンが沢山ついています。


  一番下の階にはレストランが入っていたの

で、スプーンが飾られていたことに納得しまし

た。






 前回のブログでお話ししたように、私たちは

ウフィツィとピッティ宮&ボーボリ庭園などが年

末まで何回でも利用できる「ウフィツィ・アミチ・

カード」を購入しました。
 
 昨年9月にフィレンツェに来た時にパラディー

ナ美術館とボーボリ庭園だけ訪れただけだった

ので、ピッティ宮を久しぶりに訪ねることにしまし

た。

 ピッティ宮は、豪商・ピッティが建設していたも

のを、メディチ家が買い取ったものです。




 この中には一番大きなパラディーナ美術館を

はじめ、「銀器」「衣装」「陶磁器」「近代」などの

各美術館があります。


 パラディーナは秋にも見ていたので後回しに

して、まだ見たことのない、他の美術館を廻りま

した。

 どの部屋も豪華な内装、調度品にあふれてい

て、あらためてルネッサンス期のフィレンツェとメ

ディチ家の財力を見せつけられました。






 こちらは象牙で作った工芸品。

 いったいどのように作ったのでしょうか?


















 宝飾品も金、銀、輝石などをふんだんに使っ

たものばかり。

 デザインも現代にも通用する素敵なものがい

っぱいでした。















 中にはこんなユーモラスな表情の物も・・・・





















 こちらは衣装博物館。

 メディチ家のお姫様の衣装かと思ったら、妃や

王女たちの面倒を見る侍女たちの衣装でした。

 豪華な衣装を見ていると、何故か江戸時代の

「大奥」の侍女たちを思い出しました。












 最後はやはりパラディーナ美術館へ行き、あ

らためてラファエロの絵をたっぷりと鑑賞しまし

た。

 ここにはラファエロの作品が、「大公の聖母」

「小椅子の聖母」など11点もあります。














 様々な画家が「聖母子」を描いていますが、ラ

ファエロの作品は、マドンナはより美しく、幼き

キリストはより可愛く描かれています。


















 こちらはラファエロの自画像です。

 結構現代のイタリアにもいそうな”いい男”で

すね。

 こんな若者が傑作を次々に描いていたのです

ね。












 このパラディーナ美術館の特徴は、大きな

壁いっぱいに、絵画を展示していることです。

(ウフィツィはかなり絵と絵の間がゆとりあり)


 これは学芸員の好みの違いなのか、歴史によ

るものかわかりませんが、不思議です。












 ルネッサンスの時期に、メディチ家からフラン

ス王室に嫁いだ王女が、当時ヨーロッパでトッ

プクラスだったフィレンツェから、多くの料理人た

ちを連れて行ったのがフランス料理の基礎にな

ったとか。
 
 当時まだ権力の安定していない、当時のフラ

ンス王室よりも進んでいたのかもしれません。

(聞けば、ナイフやフォークなどもフィレンツ

ェからもたらされたのだとか?)





 久しぶりのピッティ宮の訪問を終えて外

に出たら、もう夕暮れ時でした。

 この日は天気が良かったせいか、川面も

とても穏やかで、川沿いの教会やホテルた

ちも綺麗に映っていました。

 こんな風景を見ると、フィレンツェに暮らし

て良かったな、とつくづく思います。


























































































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