2016年3月30日水曜日

エーゲ海のNO1 サントリーニ島の朝

    <絶景のサントリーニ島を朝から散策>


 今日はサントリーニ島からアテネに帰る日。

 フェリーが午後3時半発なので、昼過ぎまで

時間が空いたので、海沿いの散歩道を南の方

に下ってみることにしました。









 このサントリーニの良い所は、海沿いに人が

二人歩ける程度の散歩道がずっと続いているこ

とです。

 この断崖絶壁も北向きと南では感じが違って

見えました。







 振り返ってみたら、今にも崩れそうな気もして・・・・・


 昨日はこの辺を歩いたのですが・・・・


 通りのあちこちにはお店やカフェ&レストランの看板があ

りますが、その多くが休業中で、あちこちで修復作業が行わ

れていました。








 

 途中で見つけたこのカフェ。

 眺望は島の中でも指折りの場所でした!

 テラス席がせり出すようになっているので、

正面の火山島、左右に長く伸びる本島などが一

望できました。







 カフェではギリシャコーヒーを注文。

 味は殆ど「トルココーヒー」と一緒で、粉が下に

沈んでいる感じです。今でもキプロス島などの

領有権をめぐって仲の悪いトルコとギリシャ

ですが、食文化では似通っているようです。







 道を歩いていたら、崖の下にある小さな港か

ら坂道を登ってきたロバの一隊が突如現れ

ました。

 観光用ではなく、ご覧のように大きな袋に入っ

た荷物を運んでいました。








 島の中心部は舗装道路が整備されています

が、小さな港と崖の上の市街地との間を結ぶの

に、今でもロバが活躍中しているのですね。










 島の中でも火山島の反対側、外海の方は 

なだらかな平野が点在していて、ブドウ、オリー

ブ、フルーツ類が栽培され、中でもワインは特

産になっています。

 残念ながらお土産用に買ったヴィン・サント(

甘くて強い食後用ワイン)は、手荷物用のバッ

グに入っていたので空港で没収されてしまいま

した。


 何度見ても美しい青い海と自然のつくった造

形物、サントリーニ島はエーゲ海の中でも特別

な存在です。











 島内のツァーで出会ったロンドン在住のお医

者さんは、カメラを持っていないので聞いたら、

「写真に夢中になるより、目に焼き付けたい」と

言っていました。気持ちはわかりますが、やはり

写真も捨てがたい・・・・・








 思い出に残ったのは料理とビール、ワインの

味。
 
 島の最後はピッツェリアでギリシャビールの

「ミソス」。軽い感じでピザに合いました。







 ギリシャのピザはイタリアのに比べて、周りの

皮が厚い感じで、食べでがありました。

 ピザの起源は色々説があるようですが、トル

コにも似た感じのがあるので、もしかしたらそち

らから入って、ギリシャやイタリアで進化したの

かも・・・・




 帰りのフェリーから見たサントリーニ島辺り

に落ちる夕陽です。

 7時間半の航海は疲れますが、サントリー

ニはそれだけの価値のある島でした。

 私にとっては、初めてヴェネツィアを訪れた

時以来の感動を感じました。
















































































2016年3月25日金曜日

ギリシャを訪ねる エーゲ海の女王・サントリーニ島

 <火山のカルデラの島 サントリーニ>

*今回の投稿辺りで、このブログにアクセスしてくれた件数が5千を越えました。特に宣伝している
 わけでもないのに、見ていただいて有難うございます!


 今回のギリシャの旅のメインはアテネ・パルテ

ノン神殿と、エーゲ海で一番人気のサントリー

ニ島を初めて訪ねることでした。

 サントリーニ島まではピレウス港から朝の7時

半出航のフェリーに乗って約7時間半の船旅で

す。






 船内は観光シーズンにはまだ早いので、中の

サロンコーナーで、5,6人分の椅子やテーブル

でスペースを確保。仮眠したり、本を読んだり、

次の旅の計画を練ったり、さらにはエーゲ海の

島々を見ながらビールを飲んだり、ゆったり過

ごせました。






 見えてきた長い島影がサントリーニ島。

 周りは殆ど絶壁で、上の方に家々や教会らし

い白い建物群があります。

 港はまだ閑散としていて、上の方にある「フィ

ラ」という中心街までフェリーに合わせたバス

に乗り、ホテルにチェックインしたら、早速散歩

に出ました。




 フロントのお姉さんのお勧めの海沿いのスポ

ットからの眺めです。

 サントリーニは紀元前1600年代辺りに火山

が爆発し、写真の火山の中心と、その周りを半

月状にカルデラの島などが囲んでいます。



 



 写真の左側がサントリーニの本島。火山の外

輪山で、右側が先ほどの火山の中心の島で

す。

 諸島は5つの島からなり、広さは約184平方

KM。本島には南北に車道があり、車で約25分

程度の距離です。






 島には大小数か所の港があり、フィラの街の

下の港とはケーブルカーで結ばれています。

 名前はケーブルカーですが、見た目は日本の

スキー場の風洞付きのリフトと余り変わりませ

ん。







 街の家々はドアや窓などを除いて真っ白!

 教会も白が基調です。

 サントリーニ島には約500もの教会があり、

 カソリックとギリシャ正教の教会が混在してい

ます。上が青いドームならギリシャ正教、こちら

はカソリック系です。






 朝が早かったので、夕食はホテルお勧めの近くのギリシャ

料理のレストランへ歩きで。

 香ばしいパンと、いろんな料理やパンに合わせると美味し

いオイルの小鉢。トマトや香辛料が効いて、トルコ料理に似

た味わいでした。













 この島の名物料理の一つ、レンズ豆の「ファ

バ」。上に巨大なケッパーがたくさん載っていま

す。豆はふあっとして甘みあり、それをケッパー

が締めています。



 






 サントリーニは島なので、魚介類が名物。

 大きな皿に盛った何種類かのお勧めの魚か

ら、クロダイかスズキの仲間の白身の魚を焼い

てもらいました。

 日本人の私たちにはもってこいの料理の組み

合わせとなりました。





 とどめはタコのあぶりと野菜添え。

 ギリシャビールや特産のサントリーニワインが

良く合いました。

 島にはワイナリーが3軒もあり、イタリアと同じ

く、食後酒の「ヴィン・サント」が名産だとか。









  これで二人で約60ユーロ。(7千円ちょっと)

  早起きと長い船旅でたまった疲れも取れまし

た。













 二日目は島内1周のバスツァーを予約。11時

からなので、先に近場の朝の散歩へ。

 まず目についたのが4輪バギーのレンタル

店。島内はアップダウンもきつく、バイクよりもこ

うした4輪が良いのだとか。







 海岸沿いの住宅街の合間に、こうした洞窟住

居・倉庫?跡が散見されます。

 「夏は涼しく、冬暖かい」「土壌が簡単に掘れ

る」等の理由でしょうか。イタリアの世界遺産・マ

テーラの洞窟住居を思い出しました。









 こちらの可愛い教会はギリシャ正教。青いドー

ムで分かります。














バスツァーはホテルの近くの停留所集合で、2

5名程度、各国からの観光客が参加しました。

 まずは南の一番高い丘と岬へ向いました。

 約500メートルの岬の端からの眺めです。

 サントリーニ諸島の姿、地形が大づかみに出

来ました。






 島の中の歴史ある地区も散歩。

 この日も天気良く、青い空と白い壁がギリシ

ャ、エーゲ海に来たことを実感させてくれます。


 この時期、街のあちこちで、家やレストラン、

教会を白く塗り直しているのを見かけました。

綺麗に保つために努力しているのですね。






 これは歴史地区の入り口の鐘と門。

 ツァーは英語ガイドの叔母様の案内で、何か所か停まりな

がら、夕方まで島内1周観光しました。

 














 ここはサントリーニ島の一番古い遺跡の発掘

現場で、今は屋根を付けて博物館になっていま

す。

 ここは言わば「サントリーニ版・ポンペイ遺跡」

の様な所です。









  博物館は野球場のグラウンド位の広さの遺跡をすっぽり

覆っていて、ガイドさんがポイントごとに解説してくれました。

  画面の中央にあるのは古代のトイレ。

 なんと水洗式で、使用後に水を流せる下水も完備している

そうです。

 他にもお店や井戸、炊事場跡が一杯です。

 発掘された一部はアテネの考古学博物館にあるそうなの

で、戻ったら訪ねたいと思いました。






 ツァーの最後は島の北部の「夕陽の名所」とし

て知られるイア岬へ。


 手前の島が火山島で、その奥が外輪山の一

部です。









 カメラを右に振ると、ご覧のような風景に。

 島の周囲はリアス式で知られる岩手県の三陸

海岸を連想させる、切り立った何層もの崖で

す。










 カメラを左に振ると、こちらも切り立った崖です

が、夕陽を浴びて赤みを増しています。














 午後6時過ぎ、ようやく日没が近づいてきまし

た。各国からの観光客が集まってきました。














 水平線沿いは少し雲があったので、少し前の

この写真がベストショットでしたが、十分美しさ

は堪能できました。












 お昼が3時半過ぎで、パスタの山盛りを食べ

たので、お腹がすかず夕食は軽めに。

 昨日と同じ近くのレストランで、タラモや野菜

のサラダや、別な野菜入りファーバなどで健康

的に済ませました。









 この日はお腹も、そして目の方もサントリーニ

島の魅力をたっぷり楽しめました。

 





















































































































2016年3月21日月曜日

迫力!アテネのパルテノン神殿 !

<新婚旅行以来、38年ぶりのアテネ>

 ギリシャ旅行は,38年も前に新婚旅行でアテネ

と近くの島への日帰りクルーズで2日滞在した

だけだったので近くのイタリアにいるうちにと再

訪しました。

 ギリシャはイタリア文化の源流の国でもありま

すし、エーゲ海の島にも行きたいしということ

で・・・・




 ローマ空港からアテネまで約2時間。国内とあ

まり変わらないフライト時間で、あらためて距離

の近さを感じました。

 中心部近くのカフェからギリシャの伝統音楽ら

しきものが聞こえてきたので入ってみたら、4人

組のバンドが歌って演奏し、時にお客さんが踊

り出すという楽しい所でした。




 マンドリンやバイオリンに似た独特の楽器で、

トルコ辺りから来たものでそうです。
 
 ギリシャのビールと赤ワイン、羊と野菜の炒め

物など軽めの食事で。意外とギリシャのビー

ル(アルファ)も軽くて美味しかったです。

 ギリシャは15世紀ごろから20世紀初頭まで、

イスラム教国のトルコの支配を受けていて、今

でもその文化の影響が残っています。



 東京でいえば「銀座」辺りの商店街の一角に、

古くて小さなキリスト教会がありました。下は半

地下式で、恐らくイスラムからの迫害を避けた

秘密教会の名残では?と推測しました。

 他にもこのような半地下式の教会がアテネの

中心市街地で散見されます。






 今回拾い物だったのがギリシャの「お菓子」。

どれも安くて美味しくて感激しました。














 翌朝、早速地下鉄でアクロポリスの丘、パル

テノン神殿へ向かいました。

 神殿周辺はあちこち修復中で、登り口は一つ

だけ。大回りして登りました。

 それにしても高い壁。自然の崖を利用して、高

さ4,50メートルは有ります。






 丘のふもとにある劇場跡。ローマ人の劇場好

きの源流がギリシャにあることが良くわかりま

す。












 階段や坂を数分上って、ようやくパルテノン神

殿が見えてきました。青空に映えてとてもきれ

いです。

 今の時期はギリシャ観光もシーズンオフです

が、ここは世界中からの観光客で一杯です。








 昔の記憶では神殿の柱はもっと壊れていまし

たが、現在は7割ぐらいは修復されているようで

す。現在もこの後ろの方で骨組みを組んで工事

中です。










  このアクロポリスの丘自体がとてもきれいなのに加え

て、見晴らしも抜群なので、何時までもここにいたい気持ち

になります。

 















 他の丘の上にも神殿跡、教会跡らしきものが

見えました。

 アテネの街を3千年から2千5百年以上、見守

ってきた丘なのですね。










 この丘を下りたところに、ギリシャ五輪に合わ

せてできたらしい「新アクロポリス美術館」があ

ります。


 ここは遺跡の発掘現場の上に作られたもの

で、展示の仕方が”現代風”だそうです。







 遺跡の上をガラスで覆ったり、その上を歩け

たり・・・・慣れるまで少し怖い感じです。














 展示してある彫刻も、壊れて外れた頭や顔を

御覧のように吊るして組み合わせて、元の姿が

イメージしやすくなっています。












 こちらも後ろのレリーフと一体になっていて、

頭や体の一部が無くても、おおよその姿はイメ

ージできました。

 見学を終えて少し物足りない感じがしました

が、ギリシャの貴重な彫刻や出土品の多くが、

国立考古学博物館にあると聞いて、後日立ち

寄ることにしました。




 中心街の広場に戻ったら、何やら民族音楽と

昔風の衣装の一段と遭遇。

 聞けば、明日友人の結婚式だとかで、親戚・

友人一同が会して、街をねり歩くのだそうです。












 音楽・楽器の構成は昨夜のバンドと似た感じ

で、中央の人が持つヴァイオリン風の楽器が抒

情的なメロディーを奏でていました。











 男の人たちの衣装もどことなく中近東や東ヨ

ーロッパ風に見えました・・・・

 それにしても昨夜のバンドと言い、今回と言

い、ギリシャの伝統文化を垣間見られてラッキ

ーでした。







 夕食はタベルナ(レストラン兼居酒屋)が集結

する「プラカ」地区へ。

 東西南北数百メートルのほとんどの店がタベ

ルナです。あいにくの雨と時間も早かったせい

で、人通りもまだ少ない感じでした。









 手前の左が「タラモサラダ」、右が「ムサカ」、

奥が小魚(イワシ)のフライです。

 ビールやワイン含めて二人で30数ユーロで

すので、イタリアよりも2,3割は安く感じます。

 いよいよ明日は朝早くからサントリーニ島に向

います。