2016年3月14日月曜日

ローマで美術館と言えば”ボルゲーゼ”でっせ!

   <誰が呼んだか 美術館の女王>



 久しぶりのローマの旅の締めくくりは、市内の

二つの美術館めぐりです。

 まずは「美術館の女王」と呼ばれるボルゲー

ゼから。ローマの中心部に近いのに広大なボ

ルゲーゼ庭園の中にあります。(南北東西どち

らでも、歩くと30分以上かかります)





 ボルゲーゼ家はシエナ出身の貴族で、ローマ教皇パウル

ス5世も輩出した名門です。 

 建物の完成は1616年。シビオーネ・ボルゲーゼ枢機卿

が夏の別荘として建てたものです。

 美術品の一部は19世紀初頭にナポレオンがルーブル美

術館に持ち出したそうですが、それでもルネッサンス期から

バロック期にかけてのイタリア美術の傑作が数多く見られま

す。






 
 美術館の中は1階が彫刻、2階が絵画の展示室です。

 私の印象では特に彫刻の展示作品が個性的で、魅力い

っぱいでした。



 これはその一つ、「アポロンとダフネ」。

 名彫刻家ベルニーニの代表作の一つです。

 今にも動き出しそうな感じです。








 こちらはなんともセクシーなヴィーナス?


















 こちらはもう一人の名彫刻家アントニオ・カノーヴァの作品

で、「パオリーナ・ボルゲーゼ像」。

 この像は1階正面にあり、見学者をまず圧倒します。















 作品を囲む壁や、見下ろす天井も程よく装飾が施され、

落ち着いた、それでいてゴージャスな雰囲気です。
















 2階は絵画の展示室。

 ここではカラヴァッジオの描く”美しき少年たち”の絵が

目を引きます。














 ラファエロの絵画は、お得意の「聖母子」ではなく、少年や

「キリスト降架」などが見られます。





















 他にもベリーニやティツィアーノなどの有名作家の作品が

ごく普通に、多数飾られています。

















 こちらは誰の作品か、メモを忘れたのですが、

「最後の晩餐」の場面。

 ダ・ヴィンチの作品とは違って、皆がだらけた

ように見えてユーモラスに感じたので、思わず

シャッターを切りました。








 公園内には美術館のほかにも動物園、遊園

地、それに博物館も二つあり、移動が大変なの

で、こうした自転車や4輪車など、いろんな乗り

物のレンタルも利用されていました。










 公園のすぐ隣にあったのが国立近代美術館。

 ここには19世紀以降のイタリア、ヨーロッパの

絵画、現代美術作品が展示されています。












 正直いって現代作家の名前はあまり知らない

のですが、作品たちはそれぞれユニークで楽し

めました。












 こちらはヴァン・ゴッホの作品。

 超有名な画家の作品がさりげなく展示されて

いるのがイタリアの美術館の特徴です。













こちらは日本の美術ファンにおなじみのモネの

睡蓮。













 そしてこちらは顔ですぐわかるモジリアニの女

性像。














 その他、クリムトをはじめとする、近代・現代の画家たちの

絵画がいっぱいで、楽しめました。

 ボルゲーゼと共に二つの美術館を巡り、足は棒のように

なりましたが、心地よい疲れでした。















 ここの男子用トイレの入り口のデザインが面白かったの

で、1枚撮りました。



















 公園内は緑が濃く、日比谷公園を10倍以上

にした「森」で、日差しも強く、気温も18度ぐらい

あり、春を感じさせてくれました。

 公園内にはミモザのほかに、イタリア風?の

水仙の花も咲き、目を楽しませてくれます。








 ローマ遺跡の世界とはまた違う、大都市ロー

マのもう一つの魅力をたっぷり味わえました。


 *尚、ボルゲーゼ美術館は予約が必要でしたので、私たちはホテルに着いてすぐにフロントで予約をお願いし、二日後の午前8時半の枠を取ってもらいました。
 





















































































0 件のコメント:

コメントを投稿