<またもや名門「エステ家」の邸宅へ>
*イタリアに来て一番驚いたのは名門貴族「エステ家」の存在の大きさです。元はフェッラーラの貴族で、そこを追われた後にモデナに移ります。
しかしその一方で、その宮殿の仕来り方がヨーロッパ中の貴族に影響を与えたり、お金持ちのマントヴァのゴンザーラ家に娘が嫁入りしたりして、近代までその名声は続いたようです。
そのローマの別荘が今回訪れた世界遺産「ヴィッラ・デ・エステ」です。
「ティヴォリ」は、ローマの東約30キロに位置
する丘陵地帯で、古代ローマ時代から上流階
級の保養地でした。
する丘陵地帯で、古代ローマ時代から上流階
級の保養地でした。
元はベネディクト会の修道院だったところを
改築して別荘を建てたのは、あの名門貴族エス
テ家のイッボーリト2世・デステ枢機卿です。
改築して別荘を建てたのは、あの名門貴族エス
テ家のイッボーリト2世・デステ枢機卿です。
庭園の広さは約4.5ヘクタール。噴水は約5
00あり、イタリア一美しい噴水庭園として知ら
れています。
ルネッサンス期の代表的な庭園で、その設計
はヨーロッパ各地の庭園にも影響を与えたそう
です。
何せ名門貴族エステ家の別荘ですので、中の
装飾も半端ではありません。窓は寄木細工、天
井や壁はフレスコ画や、装飾した大理石などで
、私たちが見えるところは全て彩られていまし
た。
不思議とゴテゴテ感も無く、全体として落ち着
いた気分になれました。
何十もの部屋に入るたびに、「これはすごい」
という声が出てきそうです。
中にはウフィツィ美術館にあるボっティチェッリ
の「ヴィーナスの誕生」を連想させる絵もありま
した。時代的にはこちらが後からだと思うので
すが・・・・
天井や壁のフレスコ画には、「だまし絵」のテ
クニックが使われていて、かなり立体的にみえ
ました。
ここも全体的に修復が進んでいる印象でし
た。
建物は日本流にいえば3階建て。1500年代
の建築だそうです。
御屋敷の外に出て、いよいよ楽しみな噴水庭
園の見学です。
こちらが「百の噴水」。その名の通り、噴水の
長い通りになっています。
一つ一つがライオンなどをモチーフにしてい
て、ゆっくり歩きながら楽しめます。
それにしても豊富な水量です。
何十キロも離れたところから水を引いたと
か・・・・
こちらは「楕円の噴水」。
迫力がありました。
そしてこちらが代表的な「ネプチューンの噴
水」です。約10メートル以上高くまで噴き上げら
れています。
こちらは船の形をした珍しい噴水。
一見「ノアの方舟」のようです。
右の上の方にあったのがオオカミと、その乳
を飲む双子の像。
おそらくローマ建国伝説の「ロムルスとレム
ス」だと思います。
噴水の多くが苔むしていて、一回り大きくなっ
ているような・・・・・
”苔の噴水モンスター”かも?
中でもこちらは奇岩の様で、少しおどろおどろした印象で
した。
庭園の木々も巨木が一杯。
巨木の枝の間から見える宮殿です。
大都市ローマですが、郊外に出るとオリーブ
やオレンジ畑などの田園が広がっています。
バスでローマの中心から約1時間。是非お勧
めしたい場所の一つです。
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