<火山のカルデラの島 サントリーニ>
*今回の投稿辺りで、このブログにアクセスしてくれた件数が5千を越えました。特に宣伝している
わけでもないのに、見ていただいて有難うございます!
今回のギリシャの旅のメインはアテネ・パルテ
ノン神殿と、エーゲ海で一番人気のサントリー
ニ島を初めて訪ねることでした。
サントリーニ島まではピレウス港から朝の7時
半出航のフェリーに乗って約7時間半の船旅で
す。
船内は観光シーズンにはまだ早いので、中の
サロンコーナーで、5,6人分の椅子やテーブル
でスペースを確保。仮眠したり、本を読んだり、
次の旅の計画を練ったり、さらにはエーゲ海の
島々を見ながらビールを飲んだり、ゆったり過
ごせました。
見えてきた長い島影がサントリーニ島。
周りは殆ど絶壁で、上の方に家々や教会らし
い白い建物群があります。
港はまだ閑散としていて、上の方にある「フィ
ラ」という中心街までフェリーに合わせたバス
に乗り、ホテルにチェックインしたら、早速散歩
に出ました。
フロントのお姉さんのお勧めの海沿いのスポ
ットからの眺めです。
サントリーニは紀元前1600年代辺りに火山
が爆発し、写真の火山の中心と、その周りを半
月状にカルデラの島などが囲んでいます。
写真の左側がサントリーニの本島。火山の外
輪山で、右側が先ほどの火山の中心の島で
す。
諸島は5つの島からなり、広さは約184平方
KM。本島には南北に車道があり、車で約25分
程度の距離です。
島には大小数か所の港があり、フィラの街の
下の港とはケーブルカーで結ばれています。
名前はケーブルカーですが、見た目は日本の
スキー場の風洞付きのリフトと余り変わりませ
ん。
街の家々はドアや窓などを除いて真っ白!
教会も白が基調です。
サントリーニ島には約500もの教会があり、
カソリックとギリシャ正教の教会が混在してい
ます。上が青いドームならギリシャ正教、こちら
はカソリック系です。
朝が早かったので、夕食はホテルお勧めの近くのギリシャ
料理のレストランへ歩きで。
香ばしいパンと、いろんな料理やパンに合わせると美味し
いオイルの小鉢。トマトや香辛料が効いて、トルコ料理に似
た味わいでした。
この島の名物料理の一つ、レンズ豆の「ファ
バ」。上に巨大なケッパーがたくさん載っていま
す。豆はふあっとして甘みあり、それをケッパー
が締めています。
サントリーニは島なので、魚介類が名物。
大きな皿に盛った何種類かのお勧めの魚か
ら、クロダイかスズキの仲間の白身の魚を焼い
てもらいました。
日本人の私たちにはもってこいの料理の組み
合わせとなりました。
とどめはタコのあぶりと野菜添え。
ギリシャビールや特産のサントリーニワインが
良く合いました。
島にはワイナリーが3軒もあり、イタリアと同じ
く、食後酒の「ヴィン・サント」が名産だとか。
これで二人で約60ユーロ。(7千円ちょっと)
早起きと長い船旅でたまった疲れも取れまし
た。
二日目は島内1周のバスツァーを予約。11時
からなので、先に近場の朝の散歩へ。
まず目についたのが4輪バギーのレンタル
店。島内はアップダウンもきつく、バイクよりもこ
うした4輪が良いのだとか。
海岸沿いの住宅街の合間に、こうした洞窟住
居・倉庫?跡が散見されます。
「夏は涼しく、冬暖かい」「土壌が簡単に掘れ
る」等の理由でしょうか。イタリアの世界遺産・マ
テーラの洞窟住居を思い出しました。
こちらの可愛い教会はギリシャ正教。青いドー
ムで分かります。
バスツァーはホテルの近くの停留所集合で、2
5名程度、各国からの観光客が参加しました。
まずは南の一番高い丘と岬へ向いました。
約500メートルの岬の端からの眺めです。
サントリーニ諸島の姿、地形が大づかみに出
来ました。
島の中の歴史ある地区も散歩。
この日も天気良く、青い空と白い壁がギリシ
ャ、エーゲ海に来たことを実感させてくれます。
この時期、街のあちこちで、家やレストラン、
教会を白く塗り直しているのを見かけました。
綺麗に保つために努力しているのですね。
これは歴史地区の入り口の鐘と門。
ツァーは英語ガイドの叔母様の案内で、何か所か停まりな
がら、夕方まで島内1周観光しました。
ここはサントリーニ島の一番古い遺跡の発掘
現場で、今は屋根を付けて博物館になっていま
す。
ここは言わば「サントリーニ版・ポンペイ遺跡」
の様な所です。
博物館は野球場のグラウンド位の広さの遺跡をすっぽり
覆っていて、ガイドさんがポイントごとに解説してくれました。
画面の中央にあるのは古代のトイレ。
なんと水洗式で、使用後に水を流せる下水も完備している
そうです。
他にもお店や井戸、炊事場跡が一杯です。
発掘された一部はアテネの考古学博物館にあるそうなの
で、戻ったら訪ねたいと思いました。
ツァーの最後は島の北部の「夕陽の名所」とし
て知られるイア岬へ。
手前の島が火山島で、その奥が外輪山の一
部です。
カメラを右に振ると、ご覧のような風景に。
島の周囲はリアス式で知られる岩手県の三陸
海岸を連想させる、切り立った何層もの崖で
す。
カメラを左に振ると、こちらも切り立った崖です
が、夕陽を浴びて赤みを増しています。
午後6時過ぎ、ようやく日没が近づいてきまし
た。各国からの観光客が集まってきました。
水平線沿いは少し雲があったので、少し前の
この写真がベストショットでしたが、十分美しさ
は堪能できました。
お昼が3時半過ぎで、パスタの山盛りを食べ
たので、お腹がすかず夕食は軽めに。
昨日と同じ近くのレストランで、タラモや野菜
のサラダや、別な野菜入りファーバなどで健康
的に済ませました。
この日はお腹も、そして目の方もサントリーニ
島の魅力をたっぷり楽しめました。
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