< なぜここが世界遺産の街なのか?>
本題のブレーシャの街の紹介に入る前に、
実家のマンションに3日間泊めていただいた
マッシモ&奥本さん夫妻に「これがミラノなら
ではの朝食です!」と連れて行ってもらっ
て食べ、かつ飲んだのが「バルバヤーダ」。
ホットチョコレートをまずカップにたっぷり入
れて、上からエスプレッソを注ぎます。上には
たっぷりの泡があって、混ぜると下のチョコレ
ートが溶けて甘く美味しくなります。
たっぷりの泡があって、混ぜると下のチョコレ
ートが溶けて甘く美味しくなります。
そこに、クリスマスのお菓子としても知られる
「パネットーネ」を付けながら食べるというもの。
私たちはレギュラーですが、食べるのが早い
マッシモさんはダブルの「バラバヤーダ」をあ
っという間に食べ終えていました。
味は意外とエスプレッソ系のカフェとチョコの
相性が良く、美味しく食べました!
カフェとホットチョコの組み合わせは、トリノの
「ビッチェリン」が有名ですが、こちらの方がコク
があるかもしれません。
美味しい朝食の後、ミラノ中央駅へ。ここはイ
タリア北部を走る列車が集まるところです。
まだあちこち改修中ですが、大きくて味のある
イタリア映画でおなじみの「終着駅」という名前
がぴったりする駅で、私は気に入っています。
タリア北部を走る列車が集まるところです。
まだあちこち改修中ですが、大きくて味のある
イタリア映画でおなじみの「終着駅」という名前
がぴったりする駅で、私は気に入っています。
今日は、ここからフィレンツェに帰る途中にあ
る「ブレーシャ」という世界遺産のある街で途中
下車することにしました。
る「ブレーシャ」という世界遺産のある街で途中
下車することにしました。
ブレーシャは、ロンバルディア州ではミラノに
次いで大きい街です。
次いで大きい街です。
駅前のインフォメーションで中心部までのバス
を聞いたら、「地下鉄が出来たので・・・」と言わ
れて乗ったのが、この地下鉄です。
地下鉄の駅内のスペースで、高校生たちがイ
タリア・フィレンツェ出身のダンテの作品の朗読
をするイベントを開いていて、大勢の市民が足
を止めて聞き入っていました。
「中々文化的な街」というのが初印象です。
ここはローマ時代の「劇場跡」です。
ブレーシャは、ローマ時代、中世、そしてルネ
ッサンスの時代に至るまで、ロンバルディア地
中心都市の一つとして栄えました。
ローマ帝国崩壊後のロンゴバルト族が繁
栄した西暦568-774年の時代を伝える地、
として世界遺産に指定されました。
世界遺産に指定されたのは、ローマ劇場の近
くにある「サン・サルヴァトーレ・サンタ・ジュリア
修道院の複合建築」です。
ここはローマ時代の遺跡の上に、ロンゴバル
ト族時代の遺跡、そして中世の修道院の遺跡ま
で、幾層に重なっているのが特徴です。
修道院の中に入って、様々な時代の幾層もの遺跡を見て、世界遺産に
指定された理由に納得がいきました。
ここも一番古いのはエトルスキ人やローマ時代の遺跡で、修道院など
の遺跡の地下の辺りにあります。
その後の教会や修道院の時代のものも、時代ごとに上に重なり、それ
ぞれが「宇宙」「神」の世界を表現しています。
ぞれが「宇宙」「神」の世界を表現しています。
中でも私が特に気に入ったのがこの「翼をもった女神」の像です。
修道院のドームの中には壁いっぱいの美しい絵が施されてい
て、「えっ」と、息をのむ感動でした。
修道院とはいっても、中を見学するだけで3時間以上はかかる
広さと展示物でした。さらにお城に続く庭園も美しく、ほっとした空
間でした。
教会には信者たちの座るイス席が円形に並
べられ、その正面に、三層の祭壇がありまし
た。キリスト教がまだ洗練されていない、古い時
代の雰囲気を残している、そんな印象でした。
べられ、その正面に、三層の祭壇がありまし
た。キリスト教がまだ洗練されていない、古い時
代の雰囲気を残している、そんな印象でした。
ドゥオーモの中には美しい午後の光が差し込
んで、キリスト教徒でなくても幽玄の世界に誘
われます。
んで、キリスト教徒でなくても幽玄の世界に誘
われます。
歩き回って疲れたし、おなかも空いたので、カフェで軽い食事を
しました。トマトソースのニョッキと、フンギ(きのこ)のパスタを注
文、イタリア産の軽いビールとも良く合いました。
ブレーシャを訪れたのは日曜
日だったので、右の写真の市役
所は、中には入れませんでした
が、正面の有名な大時計は写真
に収めました。
日だったので、右の写真の市役
所は、中には入れませんでした
が、正面の有名な大時計は写真
に収めました。
このブレーシャでは、街の中心部のあちこちで「蚤の市」が開かれて、アンティークや日用品、衣
料、雑貨、CDやレコードなど様々な物が売られていました。
世界遺産の街・ブレーシャもまた、「イタリアの文化」の奥深さを感じさせてくれる街でした。