< 最低3泊しないと廻れない街・トリノ >
よくブーツの形に例えられるイタリアですが、その一番上の前の方にあたるのがピエモンテ州で、トリノはその州都。人口は約91万です。
ミラノからは、少し「ロッソ」より遅めの「フレッチャ・ビアンコ」で1時間半で着きました。
トリノは、人口ではイタリアで4番目、工業ではミラノに次ぐ2番目の近代的な都市です。
中でもフィアットを中心とした自動車産業が盛んですが、映画産業もここが拠点だとか。
ここはフランスとの国境が近く、サヴォイア家の領地も、一時は現在のフランスやスイスにまたがっていたとか。
1720年に、ハプスブルグ家との間で、それまでサヴォイア家が持っていたシチリアと、サルディーニヤ島を交換しました。その結果、トリノは新サルディーニヤ王国の首都となったそうです。
その後のイタリア統一運動でトリノはその核となり、1861-65年の4年間は、統一イタリア王国の首都となりました。
トリノについて、多分私たちの記憶に新しいのは冬季トリノ五輪のフィギュアスケート・荒川静香さんの金メダルでしょうか・・・
「歴史はあるが、工業も発達している」という共通性からか、トリノは名古屋市とは2005年から姉妹都市になっています。
私たちがまず訪れたのは、バスで約1時間のサヴォイア家の夏の別邸「ヴェナーリアの王宮」です。
バスから王宮まで歩きで約10分。この王宮までの通りの雰囲気が、日本の大きな神社やお寺までの参道の様です。
通りの左右に、トラットリアや土産屋さんが並んでいました。
王宮の中は、大きな広間だけで50以上あり、中を歩くだけで、2,3時間かかります!
これはサヴォイア家が使っていた豪華な馬車で、展示されているだけで6台位ありました。まさに桁外れの財力です。
中はどの部屋も豪華で、調度品も素晴らしく、私たちは「何これ!」「凄過ぎる!」と感嘆しっぱなしでした。
こちらは広大な庭園です。バラや果樹園、池や水路が配置され、美しい限りです。
私たちは乗りませんでしたが、庭園内を1周するバスで、一周約20分かかるそうです。
宮殿と庭は、フランス・パリ郊外のヴェルサイユ宮殿を思わせる規模とデザインですが、美しさでは負けていないようです。
ここの中の美術品ですごいのが、「ラファエロ」の作品群で、多くの「聖母子」などの作品が展示されています
ラファエロの作品たちは、独自の部屋に展示されています。
中にはラファエロが描いたか、確認されていないものもありましたが、その優しい表情やタッチは、やはり「ラファエロ」のものだとされています。
別邸の見学の後、私たちはトリノの街の中心に戻って、公式宮殿に行きました。ここは1865年まで王家の宮殿として使われていました。
この宮殿は、時代によって何度も改築、増築されたため、バロック、ネオクラシック、ロココと様々な建築様式が見られます。
これはサロンの一つですが、豪華な調度品やシャンデリヤ、それに天井まで描かれた絵の数々にため息ばかり出てきました。「サヴォイア家は恐るべし」というのが実感です。
日本で言えば、サボォイア家は、軍事・財力面、そして「地方の雄」ということから言うと、日本では加賀・前田家か、仙台・伊達家あたりでしょうか。そこに王侯貴族性が加わります。
さらに言うと、サヴォイア家は、ヨーロッパの中でも歴史ある「王侯貴族」の一つですので、美術品や調度品のセンスの良さも感じます。
この辺でもう日帰り観光の時間は一杯になりましたが、帰りの列車まで1時間半だけ残ったので、エジプト美術館にも立ち寄りました。
ここは、サヴォイア家が19世紀に集めたエジプト・コレクションで有名で、エジプト・カイロの美術館に次ぐ規模だそうです。
「ラムセス2世像」や、多くの石棺、ミイラや装飾品など、カイロよりも保存状態が良く、カラフルなことに驚かされました。
「何でイタリアのトリノで世界一,二の「エジプト博物館」なの?と素朴な疑問がわきます。
エジプトから、価値の高いものの多くがロンドンやトリノなどに持ち込まれていたと思うと、少し複雑な気持ちになりました。
今イタリア国内を回っている団体旅行の中心は中国人グループ、それに)ドイツ人たちで、日本の団体客のピークはとっくに過ぎてしまったようですが、観光コースに載っていない素敵な街が、まだまだたくさんイタリアにはあります。
大きな街でも、このトリノやジェノバ、ペルージャなど、たくさんあります。
「もうイタリアは大体行ったよ!」という方には、是非トリノ等に足を延ばしてほしいと思います!
トリノで目いっぱい観光して、ミラノに戻るのが少し遅くなったので、アパート近くのトラットリアで軽く食事をしましたが、ここで美味しいものに出会いました。
ここはピザが美味しい店だそうですが、日本で言うと「付だし」のように、頼まなくても出てくるパンの代わりに、ピザ生地を軽く上げた物が出てきました。
「IMPASTO PIZZA FRITTO」という名前だそうで、中はフワフワで幾らでも食べられ、前菜のハム・サラミの盛り合わせとも合ったせいか、おかわりまでしてしまいました!
日本でも人気でそうなので、どこかのピッツェリアでやってくれないかな?
大きな街でも、このトリノやジェノバ、ペルージャなど、たくさんあります。
「もうイタリアは大体行ったよ!」という方には、是非トリノ等に足を延ばしてほしいと思います!
トリノで目いっぱい観光して、ミラノに戻るのが少し遅くなったので、アパート近くのトラットリアで軽く食事をしましたが、ここで美味しいものに出会いました。
ここはピザが美味しい店だそうですが、日本で言うと「付だし」のように、頼まなくても出てくるパンの代わりに、ピザ生地を軽く上げた物が出てきました。
「IMPASTO PIZZA FRITTO」という名前だそうで、中はフワフワで幾らでも食べられ、前菜のハム・サラミの盛り合わせとも合ったせいか、おかわりまでしてしまいました!
日本でも人気でそうなので、どこかのピッツェリアでやってくれないかな?
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