2016年1月16日土曜日

ナポリを見て びっくり その2 カゼルタ宮

  <ナポリ風 ヴェルサイユ宮殿?>

*「ナポリを見て死ね」という有名な言葉があります。「この美しい町を見ないで死ぬなんてもったい

ない」という意味かなと思います。確かに海、港、丘、山の織りなす風景は綺麗ですが、一方で、ゴ

ミが多く、治安も今一つ、という別の顔も持っています。

 ナポリは、イタリア北部のちょっと澄ました上品な街よりも、人々や街の雰囲気は、私たちが期待

する「イタリア的」で、親しみやすさがいっぱいです。

 真面目な日本人にとっては、「許せない」「我慢できない」という人もいれば、「こここそがイタリア

だ」という人もいるのではないかと思います。



 ナポリに限らず、イタリアで道を聞くと皆親切に

教えてくれます。でも問題なのは、それが正しく

ないことがあるのです。

 ある人に道を聞いたら「真直ぐ行け」とのこと

で信じて進んで、再び別な人に聞くと「そこは反

対側だ。あそこの角を曲がれ]などということが

良くあります・



 外国人に聞かれて、「分からない」では申し訳

ないと思うサービス精神からか、「多分」であっ

ても自信を持って教えてくれます。

 この日の朝、地下鉄から降りてカプリ島行き

のフェリーに乗ろうとしたら、あちこち迷って、結

局5分遅れで船は出発していました。







 なので予定を変更して、この日はナポリ郊外、

列車で約30分の世界遺産カゼルタ宮に行きま

した。

 ここはベルサイユ宮殿に刺激を受けたナポリ

王(ブルボン家)が、18世紀に対抗して作った

宮殿です。




 宮殿の横幅は約180メートル。中の部屋数は1200室と

か。

 中の回廊を歩いただけで、そのスケールの大きさに圧倒

されました。歩いている観光客が小さく見えます。













 


王の居室に上がる「大階段」。その両脇を固

める形でライオン像が置かれています。












 舞踏会などに用いられた大広間。

 金色のシャンデリアがとても豪華です。

 規模も数百人は入れそうです。










 ここは天井や壁に飾られた絵画も素敵です

が、それよりも調度品がセンスが良いのにひか

れました。

 古いものはヨーロッパから、比較的新しいもの

では、中国などから輸入した棚、テーブルも目

に付きます。






 こちらは王様の寝室。寝心地はどうなのでしょ

うかね?














 こちらは浴室&トイレ。畳でいうと20畳ぐらい

の広さがありました。

 (鏡に映っているのは私でした)









 ここの王様は読書家だったらしく、こうした書

庫が3つもあり、しかもサイエンス&機械に関す

る本がいっぱいあり、「理系」人間だったようで

す。

 歴史や地理の本もあり、王様の趣味の広さに

驚かされました。








 ここカゼルタは、庭園の規模も半端ではありま

せん。庭園は、宮殿から山に向かって約3キ

ロ。長い道の両脇に林があります。









 ここの庭園の特徴は「池」と「噴水」です。

 これだけの施設に水を供給するために、約4

0キロにわたって遠くの山から水道を引いたそ

うです。










 天使や動物たちの彫刻から水が勢いよく流れ

る様は見ていて気持ち良く感じました。












 この庭園の締めは「洞窟の大滝」。

 ここまで写真を撮りながらで、約1時間ほど。

 帰りは疲れて、公園内を走るミニバスで戻りました。
















 あれだけの大きな宮殿が、3キロ先の大滝周

辺から見ると、かなりかすんで見えます。

 この日は冬場なのに、最高気温が16度近く

まで上がり、春のような日差しでした。

 やはりナポリは南国です!







 夜はナポリ市内へ戻り、駅近くの魚介類が得

意のリストランテで。

 こちらはアサリとトマトの手打ちパスタ。太麺

でかみごたえあり、ソースがよくからみモルト・

ブォーノ!







 こちらは日本でいう「飯蛸」。ソースの味がア

マジョッパイ感じで、まるで醤油煮の様でした。

 (私の好みはこちらに軍配)

 それにしてもナポリはどこの店でも魚介類が

適度な値段で食べられるので、日本人向きかも

しれません。明日こそカプリ島へ!











































































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