2016年5月17日火曜日

未知の島”サルデーニャ” 都・カリアリ

  <州都・カリアリは美しき高台のある街>


 アルゲーロから北部内陸の交通の要衝サッサ

リまで私鉄で40分。さらトレニイタリア(イタリア

のJR)に乗り換えて、南のカリアリまで2時間半

の旅です。

 車窓からの風景が美しく、緑の大地、遠くの

丘、時折見える牛や馬たち・・・・

 遠くには羊の群れが見えます。島のサルデー

ニャは小型の羊の飼育が盛んで、ペコリーノチ

ーズが特産です。

 カリアリの駅に着いたら、何故かSLが飾って

ありました。お好きな方は種類・型がわかるの

では?

 カリアリはサルデーニャの中心都市。人口は約15万。

周辺も合わせると50万近い都市圏で、空港もあります。

 駅周辺の新市街は低地、旧市街は高台になっています。

 街の各所には、防衛のための塔が残されています。

 
 荷物をホテルに預けてお散歩へ。早速旧市街のある高台

に向います。









 高台から見えるカリアリの街は意外と近代的

で、港も整備され、活力を感じました。日本でい

えば横浜や神戸のよう・・・・

 多くのイタリアの大企業の工場も周辺にあり、

IT関係の大手の本社もあるそうです。






 眺めの良い高台の散歩道沿いのトラットリア

で昼食。

 左は付出しのトマトのクロスティーニ。

 右は名物の薄焼きパン「カラサウ」。香ばしく

て、薄い塩味なのでつまみになります。

 こちらは小さなスペイン風パスタ「マッロレッド

ウス」。ニョッキの一種で、トマトソースで食べる

のが基本だそうです。

 これもカリアリ名物料理です。

 こちらはラビオリですが、形は中国の万頭風

で、中に豚ひき肉が入っていて、外はノーチ(ナ

ッツ)。

 粘りもあってあっさりと食べられて、また食べ

たい逸品でした。








 旧市街をさらに登った所に国立考古学博物館

があります。

 庭先には「極楽草」?とか呼ばれるカラフルな

花がありました。

 博物館には、先住民族の残したヌラーゲという城塞&住

居跡から見つかった彫刻や宝飾品などが展示されていま

す。

 像の顔がどことなく日本の縄文時代の土偶などに似た感

じで、親近感がわきました。

 館の中には遺跡の模型コーナーもあり、分かりやすく展示

されています。

 こちらは一般的な先住民族の家のイラストです。

 日本の三内丸山遺跡や吉野ヶ里遺跡を連想しました。


 日本でいう「土偶」にあたる像。

 お腹がでっぷりしていてユーモラスですが、こ

れも安産祈願・子孫繁栄を願う物でしょうか?

 こちらは「嘆きの像」。

 大分現代的なアートに近いような・・・・・


 

 小さいけれど、ブロンズ像が魅力的なものが

沢山ありました。













 高台から降りる途中に、ローマ時代に作られ

た円形闘技場がありました。

 ここは夏などにコンサートなどに使われている

そうで、現在は大規模改修中でした。

 高台から新市街へ降りた公園の花。

名前は知りませんが、花がたわわです。

 カリアリでは5月1-4日の間、街の聖人、聖エフィジオ祭

りが開かれますが、私たちが訪れたのがその直前とあって

街のあちこちで準備が始まっています。

 ここは聖エフィジオ教会の直ぐ近く、聖アンナ教会。

 この前の階段が祭りの行列を見るのに最適だとか・・・


 此方の可愛いのが聖エフィジオ教会です。

 教会前の広場では人々が忙しそうに出たり入

ったり、祈ったり・・・・











 そのうちに縦笛の演奏が始まり、それに合わ

せて踊り出す人が円陣を組みだしました。

 アイルランドのリバーダンスのように、下半身

だけ緩やかなステップを踏みます。

 祭りが市民に愛されていることが分かります。


 夕食は、やはり魚介類が美味しいという店へ。駅から5分

ほどの所にあるリストランテヘ。

 ホテルご推薦のお店の一つです。

 サルデーニャの魅力の一つが、魚介類の美味しい店が多

い事。その値段が安いことです。

 平均してどこも夕食二人でワイン付、30ユーロ台(約4千

円)で済みます。









 前菜にこちらの名物「ボッタルガ」(日本のカラ

スミ)を注文。

 日本に比べて大胆な切り方をしてますね・・・・

 
  
 魚介類の得意なお店では必ずある「魚介類の

フリット」。

 ここのはコッツェ(ムール貝)までフリットしてあ

りました。良く冷えた白ワインと良く合いました。


 食事を終えたらすっかり日が落ちていました。

 カリアリの大きな港の内、駅に近いこのあたり

は観光船の出発基地です。

 明日の朝は多くの観光客で賑わうのでは・・・

 宿は聖エフィジオ教会のある通りです。

 いつの間にかライトアップも準備されていました。

 
 教会も御覧のようにライトアップ!

 市民たちが飾り付けもこなすそうです。

 祭り本番が楽しみです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿