<ギリシャ神殿は昔のまま・・・・・>
今回のテーマ、南イタリアの世界遺産3か所
は、いずれも交通不便な所ばかりです。
今回の訪問地「パエストゥム」(ペストゥム)は
ナポリから列車で約40分、その後バスに乗り
換えて1時間程度の街。この観光シーズンから
外れた季節にはどうなるやら、不安を抱えなが
らサルレモにやってきました。
は、いずれも交通不便な所ばかりです。
今回の訪問地「パエストゥム」(ペストゥム)は
ナポリから列車で約40分、その後バスに乗り
換えて1時間程度の街。この観光シーズンから
外れた季節にはどうなるやら、不安を抱えなが
らサルレモにやってきました。
バスを待っている間、散歩していたら、漁師さ
んたちが取った魚を売っていました。
タコ、カレイ、スズキなどいろんな魚がありま
した。
その後、バスに揺られて1時間とちょっと。
田園の中のパエストゥムに着きました。ここは
古代ギリシアが最盛期の頃、余り農業に適さな
い土地が多いギリシアから離れて、地味豊かな
イタリアに新天地を求めてやってきたのが始ま
りだそうです。
今より海岸に近かったこの辺りでは、ギリシャ
人たちによって塩田が拓かれ、当時お金と同じ
ように大切だった食塩の生産が盛んだったそう
です。
神殿のある公園の向いには国立考古学博物
館があり、往時のギリシア人たちの暮らしの豊
かで平和な暮らしぶりが、壁画で残されていま
す。
食事をしたたり、スポーツに興じたり、オ
ャレをしたり、公園内にある闘技場た劇場
等を合わせ見ても、ギリシャからやってき
た人々が、多くの楽しみを持って生活して
いたことが分かります。
これは一番有名な「飛び込み男の墓」。
珍しい構図、題材ですが、躍動感があります
ね。
その他、壺やアクセサリー等、ギリシャの
文化、芸術がそのまま高い水準のまま持
ち込まれていたことが良くわかりました。
昼ごはんは博物館の並びのトラットリアのパ
ラソル席で。
旅先で不足気味の野菜を補うため、サラダを
注文。一息つきました。
午後はいよいよ神殿公園に。中には大きな3
つの神殿が残されています。
入ると左にまず見えるのがケレス神殿です。
周囲の木々や、美しい花と相まって美しい姿
です。
こちらは入って左にある、一番大きなネプチュ
ーン神殿。
約50本の図太い列柱が特徴です。
ギリシア国内の神殿よりも、保存状態が良く、
迫力がありました。
このネプチューン神殿の直ぐ奥にあるのがバ
ジリカです。
何か親近感のようなものを感じました。
このパエストゥムには他にも、円形闘技場や
運動場、それに浴場跡などもあり、まとまった街
であったことが分かります。
公園内はゆっくり歩くと1時間以上かかる広
さ。私のいる辺りは住居か商店用の小さな仕切
りがあり、さしづめ下町の商店街に相当するか
も?
この日は24度近くまで気温が上がり、まるで
夏のような日差しでした。
角度を変えて撮ったペプチューン神殿とバジ
リカ。少し日が陰って哀愁が漂い始めました。
再び入口近くのケレス神殿に戻り、もう1枚。
周辺の木々との取り合わせが”美的”です。
日陰が気持ちよく、ギリシャ神話の世界に思
いを馳せながらベンチで少し休んでしまいまし
た。
帰りは鉄道でサレルモヘ。パエストゥムとの
間は、「列車は午前午後1本ずつ程度しかな
い」とガイドブックにあったのに、パエストゥム
のインフォメーションで聞いたら、列車が数本
あり、飛び乗って帰りました。
ガイドブックに書いてあることは2年ほど前の
古い情報なので、要注意です。チケット売り場
が変更されたり、65歳以上の割引が無くなった
り・・・・・
南イタリアでは珍しく、サレルモもパエストゥム
も綺麗な所で、気持ちよく旅することが出来まし
た。
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