2015年11月1日日曜日

フィレンツェ 秋の味覚を求めて市場めぐり 1

  <庶民派の市場 サンタンブロージョ>



 フィレンツェで「市場」というと、ドゥーモに近い

中央市場が有名ですが、近頃は観光客が多す

ぎ、とも言われているので、中心部からやや北

西にある、庶民派のサンタンブロージュ市場を

訪ねてみました。

 市場の建物の周りにはテントがずらりと並び、

野菜、果物、花から日用品、衣料品に至るまで

売っています。

 ここは元々卸売市場だったのですが、卸部門

が郊外に移転した後に小売店が開業して、現

在人気の市場になったそうです。


 店の中心は肉屋さんで、20軒位?次いでチ

ーズ屋さん、パン屋さん、乾物屋さん、きのこ専

門店などなど・・・・

 私たちの行った土曜日は平日来られない人

がまとめ買いするため、混雑していました。

 各店には、日本の銀行のように整理券を出す

小さな機械があり、それを取って順番を待ちま

す。店の人は忙しいため、まずは待っているス

ィニオーラたちに調理の仕方などを聞きます。

 これはオリーブの漬物。
 
 黒、赤、緑のほか、中央にあるのが「ピッカン

テ」という辛いオリーブです。今の所、これまで

に食べた中では一番おいしいオリーブで、この

市場に寄ったら必ず買って帰ります。

  この市場にはすっと探していた「魚屋さん」

があります!
 
 結構大きな魚屋さんで、マグロ、カツオ、サ

バ、タイ、メバルの仲間、それにエビやタコ、イ

カ、コッツェ(ムール貝)などなど・・・

 値段は、日本よりかなり安いお肉に比べると

高めですが、日本とそれほど変わらないと思い

ました。店の人に頼むと気軽に2枚におろしてく

れます。


 サバ(多分)を買って帰りましたが、は、家の台所には魚焼

き器が無いので、まずはフライパンで焼いて食べ、残りはア

チェート・ビアンコ(白いバルサミコ酢)に漬けて南蛮漬け風

にして後日用にしました。

 エビも新鮮なのでそのまま生でもいけそうでしたが、初め

なので安全策を取り、軽くボイルしてカルパッチョ風にして食

べたら「モルト・ボゥーノ」(大変おいしい)でした。

 きのこ専門店では今、ポルチーニ茸が最盛期です。

  笠の大きさが15センチほどもあり、肉厚で香りも良く、

 ステーキ風に焼いても、パスタとともに食べても美味しく、

 二人とも大ファンになりました。



  果物で面白いのは手前の「KAKI」(かき)。日本の柿がイ

タリアで生産されて、結構おいしいのです。

 奥の緑っぽいのは確か「ミヤカワ・オレンジ」と書いてあり

ました。トスカーナ在住の日本の方の農園で生産している

ようで、味や姿はまさに「みかん」でした。

 日本からもたらされたのは車や電気製品、カメラだけでな

く、食料品もあるのですね。

 関係者の皆さんの努力に敬意を表します!

(追加)
 ここの市場のもう一つの魅力が市場内食堂と

もいうべきトラットリア「RUCCO(ルッコ)」。

 市場の中央付近にあり、お客はもちろん、市

場内の人も気軽に食べています。

 ワインはキャンティ独特のわらに包まれた懐

かしいタイプ。ボトルごとテーブルに置かれて、

帰りに飲んだ分だけ目分量で払うシステムで

す。

 豆のスープや、ウサギの肉、内臓肉のトリッパなど、

大体4ユーロから6ユーロと手ごろな値段で美味しく、

ここに来たら食べて帰ることにしています。

 ここはフィレンツェ在住のイタリア人の方も勧めてく

れましたので、味は保証します。










 

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