2015年11月24日火曜日

ハプスブルグ家の街「ウィーン」はやはり美しかった! その1

*私たちがウィーンを旅して帰ろうかというあたりでパリのテロ事件が発生しました。オーストリアのテレビは普段から、余りニュース番組を放送していないので、結局知ったのはスマホのニュースアプリからでした。
 詳細を知ったのはイタリアに戻ってからで、テレビの映像を見て衝撃を受けました。
 事件の後、イタリアのテレビはイタリア人女性も一人死亡したこと、すぐ隣りの国で起きたこと、多くの観光地を抱えていることから、連日パリ支局などと結んで特集を組んで放送しています。
 フィレンツェのドゥーモ周辺でも、自動小銃で武装した兵士たちが、引き金に指をかけた状態で警戒にあたっています。ユダヤ教のモスク周辺も同様です。
 人間の愚かさ、争いを避けられない性質とか、テロリストたちが何故あのような行動に走るか?様々感じさせられる日々です。 (2015.11.25)

<期待以上の美しい街・ヴィエーンナ>

 ウィーンの話に入る前に少しだけヨーロッパ史をおさらいすると、ハプスブルグ家は元々南ドイツ

の辺りから発祥した小貴族でしたが、13世紀後半に、ルドルフ1世が神聖ローマ帝国の皇帝に選

出されたのをきっかけに領土を広げて、その後1918年まで約650年にわたり、中央ヨーロッパを

支配しました。

 とくに有名なのは「結婚」による安定政策で、娘の嫁入り後、そこで影響力を増していったとか。

 街の中は18-19世紀頃に建てられた美しい白っぽい建物がいっぱいで、道路にゴミもなく、

歩く人たちもおとなしく、喧騒というものがありません。


 賑やかで少々乱雑なラテン系・フィレンツェか

ら、ゲルマン系のオーストリア・ウィーンに入る

と、全く別な国にいることをすぐ実感します。

 ここは中心部の近く、市役所前です。19世紀

後半の建物で、この前の広い公園は夏やクリス

マス前にはコンサート会場やアイスリンクにもな

るとか。辺りは車の音を除けば静寂そのもので

す。


 ホテルは市役所の直ぐ近くの便利の良い所を

取りました。ウィーン(地元の人はヴィエーンナ

と呼びます)の旧市街は「リンク」と呼ばれる円

の中にあり、そのリンク周辺と中に、王宮や博

物館など、歴史的な施設が集まっています。

 夕食は王宮寄りに歩いて10分の「ツム・ロイ

ポルト」という郷土料理の店へ。



 店の中は意外と広く、地下も含めれば100席は有りそ

うです。  

 まず真ん中にカウンターがあって、そこで食前酒を楽しめ

 ます。また一人で来た人が、バーテンダーと会話しながら

軽く食事することもできます。

 隣の地元の人と思われる家族連れが、大きなグラスのビ

ールを楽しんでいたので、私たちもそれを注文しました。

 地元ウィーンのビールを2種類、ピルスナー系と少し濁り

のあるタイプを選択。ピルスナー系はスッキリ、濁り系はコ

クがあり、いずれも美味しく味わえました。




 店の中の雰囲気はパブ&レストランといった感じで、酒好

きの私にはぴったり。

 後ろに見えるのがそのカウンターです。夜の八時半、地元

客が次々にやってきます。

 










 接待係のベストやネクタイも雰囲気がありました。

 英語も達者で質問にも丁寧に答えてくれて、注文もス

ムーズにいきました。

 ウィーンの名物料理と言えば「ヴィナー・シュニッツェル」

(子牛肉の薄いカツレツ)ですが、翌日にその料理で有名な

店を予定していたのでパス。

 もう一つの名物「ターフェル・シュピッツ」などを注文しまし

た。





       
 それが右側の料理で、牛肉のスライスをビー

ーフブイヨンで煮込んだもので、スパイスが効い

ています。

 手前左側にあるのが西洋わさびのみじん切

り?で、格好辛い!でも美味しい!

 その他一番左側にあるリンゴムースやマヨネ

ーズらしきものを加えると、一層まろやかな味に

なりました

 オーストリアは内陸の国で、多くの国と国境を

接していますが、それらの国の名物料理をうま

く取り入れて、自分たちの料理にしています。

(ヴィナーシュニッツェルも元はミラノ風カツレツ
です。)
 こちらはハンガリー風のスパイスの効いた牛

肉シチュー。何故か目玉焼きやピクルス、タコさ

んソーセージなどが付け合せですが、すべて美

味しく平らげました。

< ハプスブルグ家のシェーンブルン宮殿>

 フランスのヴェルサイユ宮殿に対抗し

て、ハプスブルグ家が17世紀初頭から

建築を始めましたが、財政難で縮小し、

18世紀半ばに、女帝のマリア・テレジ

アのもとで大改築を行って現在の姿に

なった郊外型宮殿です。


 宮殿の部屋数は141室。
 残念ながら宮殿内部は撮影禁止でした。

 内部は豪華絢爛ですが、後で王宮内部の一

部で撮影できましたので、「その2」あたりでご覧

ください。

 この庭園は約1.7キロ平方メートルもありま

す。中には動物園や巨大な温室、小さな日本庭

園のコーナーもありました。
 
 
 

一番奥の丘にあるのが「グロリエッテ」という展

望テラスです。

 宮殿から歩くと約20分はかかります。

 1階の中央にはカフェもあります。










 ここからの眺めは抜群です!
 
 宮殿からウィーン市内まで一望できます。
 
 王たちは眺めまで独り占めしていたのです

ね。









 歩き回ったら少々疲れたので、お昼代わりに

宮殿内にあるカフェでコーヒーとタルトを楽しみ

ました。

 ここはカフェ&レストラン「レジデンツ」。

ウィーンの有名店の一つで、オーストリア出身

で、イタリア語の語学学校の学生仲間の推奨の

店です。




 いずれもコーヒーとタルトを自由に組み合わ

せるセットで割安に食べられます。

 セットで7,8ユーロ(約900-千円)程度。量

と味からからすれば、日本より割安かもしれま

せん

 コーヒーはアメリカーノでたっぷりと。





 数多くあるタルトから、私が選んだのはウィー

ン風モンブラン。

 下の部分は厚いチョコレートのお皿になって

いて、甘くてたっぷりのタルトを食べ終わった後

で、チョコレート皿を食べねばならず、珍しく少し

残しました。




 カミさんの方はクリーミーなチーズパイを選

択。パイ皮とチーズクリームの相性良く、大満

足でした。
 
 この店の地下では3人の女性パティシェたち

が作ったタルトが即売されていました。

 独り立ちへの修行と実践を兼ねているようで、

少しお安い価格で買えるようです。




 ウィーンのタルト&カフェとの戦い?はまだまだ続きます。続きは{その2}でまた!








































































































































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