2016年6月29日水曜日

夏の風物詩・フィレンツェ版の”床”

 <川の上の現代アート&川沿いバール>


 初夏になるとフィレンツェの日没がまた遅くなります。

 6月下旬では日没は午後9時過ぎ。9時半でようやく暗くな

ります。

 写真は午後8時半のピッティ宮。夕暮れの日差しで壁が

赤く染まって見えます。

 市内を流れるアルノ川の夕景。

 間もなく9時を迎えます。

 夕日がポンテ・ヴェッキオの橋の下に映っている珍しい写

真です。

 6月に入って、アルノ川の市内では上流方向に、白い大き

なテントが幾つか浮かべられています。

 川の流れとかの調査かと思っていたら、なんと現代アート

の作品の展示でした。

 この辺りは岸辺が広く、バールやトイレもあります。

 聞けば、現代アートの浮船は「毎年夏場に開催され、9月

に閉じられる」とか。展示の見学は無料です。

 これはいわば市民のための納涼風物詩です。さすが文化

と芸術の街・フィレンツェですね。

 
 

 一つ一つのテントは浮船の上にあり、歩くと少し揺れま

す。

 それぞれ素敵な?創造的なオブジェが飾ってあります。

 カーテンが薄く半透明なので、アルノ川の夕景をバックに

写真撮影できます。

  天気によって、見え方が変わります。

 この日は夕方から天気も回復。条件は良かったほうかも

知れません。

 展示物は様々です。

 動物たちもいれば、独創的な意味不明?の

 ものもあります。

 昔見学した「横浜ビエンナーレ」を思い出しました・・・・・

 私が気に入ったのが、このカーテン越しの風景。

 とても心が癒されます。

 岸辺の上は少し広めの公園になっていて、オープンカフェ

があり、自由に座れてビールやワインもそこで買えます。

(中には自宅から持ち込みしている人もいます)

 私は生ビールを注文。

 なかなかおいしい生ビール(イタリアのモレッティ)でした。

 日本の京都では、夏場に鴨川沿いの料亭が、

夏場だけのビアガーデン?「床」を開きますが、

それを思い出しました。

 6月には、ヨーロッパ各国のサッカーリーグが

終了しましたが、今年はヨーロッパ選手権の年

で、今開催中。大きな画面を見ながら一喜一

憂して、歓声を上げています。

 ローマ時代から旧市街を守ってきた塔。

 辺りもいつの間にかすっかり暗くなっていました。

 
 「芸術を楽しみながら、夏の夜長?を楽しむ」。この

フィレンツェの夏のイベント”床”風の納涼風物詩に参加して

とても嬉しくなりました。


 暑い夜には散歩がてら、是非また訪れたいところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿