2017年7月19日水曜日

世界一長い廊下!? ボローニャのポルティコ

  <近い将来の世界遺産?屋根付きの廊下(回廊)>


 北部の中核都市ボローニャはイタリア一の交通の要衝で、フィレンツェが「観光の街」なら、ボローニャは「経済都市」です。
  そのボローニャには、「ポルティコ」と呼ばれる屋根付きの廊下、回廊があります。
 元はボローニャ大学の学生たちの下宿を確保するために道路にせり出して屋根を出し、その上に部屋を作ったという説があります。

 でも、世界一長いのは旧市街から、この郊外の丘の上のサン・ルカ教会までのポルティコで、約4キロもあります。

 なので、このポルティコは信心深い人たちのための「参道」とも言えます。現在世界遺産の認定のための申請、整備中だとか。

 サン・ルカ教会の中は整備され、中央にはマリア様の像などがあります。この像は、祭りの時には市内を神輿のように巡行するそうです。


 教会の上の方に展望スペースがあり、市内を一望できます。

 ボローニャは平野の中にあり、この教会は数少ない丘の上にあることが分かります。

 下から約4キロ坂の上に上がると教会の入り口で、ここが終点です。思わず皆十字架に手を合わせるそうです。

 私は上の方まで車で送ってもらったので下り坂ですが、普通は下からなので、ゴール前はこんな感じです。

 そして下を見るとこんな感じ。

 この4,5メートルごとにオレンジのアーチがあり、その数は600以上ありました。

 ポルティコをカーブのところで外から見ました。

 途中の曲がり角。道路の上の渡り廊下です。

 曲がり角の外は、しっかりと彫刻などで装飾されていました。

 マリアとキリストの聖母子像など、多くの彫刻や絵画があり、楽しめます。

 約4キロ、ここが一般の方のスタート地点。

 私にとってはゴール地点です。

 ポルティコを通じて、ボローニャ市民の信仰の歴史、篤さに感動しました。

 夕方にはボローニャから列車で30分、近くの「イモラ」という町へ移動しました。
 明日、近くの「ドッツア」という、アートの街へ向かうため、ホテルのあるイモラに宿泊です。

 この町一番人気のレストランへ。

 地下に降りる、穴倉のような雰囲気。

 プロシュート、サラミ、チーズの盛り合わせはボリュームたっぷり!

 焼き野菜と焼きマグロ。

 ステーキのような味わいです。

 仕上げはラザニア風のパスタ。

 上のペコリーノチーズが味わいありました。

 イタリアでは今でも地方に行くと、地元の人に愛される名店が結構あります。
 その多くが、ワイン込みで一人約3千円程度の料金です。

 イタリアは経済全体はあまり捗々しくありませんが、今も世界的な「食の大国」です。

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