<川がS字に蛇行する街 ヴェローナ>
イタリア北部のヴェローナに12年ぶりに訪れました。
ここはヴェネツィアとフィレンツェの中間に位置し、観光ルートになっているのですが、ツァーではほとんど通過する街になっています。
「ロメオとジュリエット」の舞台として有名ですが、ここアレーナ(円形闘技場)も負けていません。
紀元1世紀の建築で、現在も夏の間は「アレーナ音楽祭」として、毎晩オペラを上演しています。
今回私が見たのは「アイーダ」。エジプトの王と王妃、それに奴隷となった外国の王女たちの物語。
会場は1万8千人収容で、1階席はおしゃれをした女性たちでいっぱいです。
伝統的な物語ですが、舞台装置は「超現代的」で、中央のクレーンで、大きなボックスを吊り上げたり、バイクのようなものが走ったり!
オペラというより、「ミュージカル」に近いかもしてません。
それでも歌は本格的で、良く通る声が会場に響き渡っていました。
終わって出てきた人たち。
会場の外のバールでいっぱいやりながら、お話ししている人も・・・・・
翌朝はベローナの旧市街散歩。
フィレンツェほどではありませんが、シニョーリ広場周辺には、スカラ家の館や市庁舎、ランベルティの塔など見どころぞろいです。
ここは花や野菜、土産物などを販売するエルベ広場。
教会も数多くあります。
その一つ、サン・アナスタシア教会。
綺麗なマリア様の像。
下に台車のようなものがありましたから、祭りの時には外に出て巡行するのでは?
入り口わきの1対の彫刻。
ユーモアたっぷりです。
広場の中央にある、思いにふけるダンテの像を見て、少し思いにふけりましたが・・・・
約400段あるランベルティの塔の上からの絶景。苦労して上った甲斐がありました!
と思ったのですが・・・・
帰りに気づいたのですが、展望台のすぐ下まで、エレベーターで来られました。
ヴェローナは人口約10数万の中都市。
でも美しく伝統ある街並みもあります。
初めてここを訪れた時に、「イタリアの中都市に住みたい」と思う様になりました。
町の中心を川が流れる風景が私はとても好きです。日本では金沢、盛岡、弘前など・・・・
ヴェローナもまた美しい川のある街です。
しかもここ旧市街の辺りはS字型に蛇行していて、お堀のように街を守ってもいるのです。
旧市街の対岸にある「テアトロ・ロマーノ」から見たアディジェ川です。
旧市街のはずれに、カステル・ヴェッキオ(古城)があります。
そこから延びるスカリジェロ橋。
城と一体化した頑丈な橋です。
イタリアにはベネツィアやフィレンツェだけでなく、様々な美しい町が沢山あります。
そのことを教えてくれるヴェローナの街でした。
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