<これぞ”トスカーナ”の美しき田園!>
昨年秋、フィレンツェからパリに向かう途中の飛行機内で知り合ったイタリア人家族と、先日再会しました。
彼らはフィレンツェから列車で約30分のエンポリ、そこから車で約15分の「ヴィンチ村」に住んでいるとか。
ヴィンチは人口約1万2千の小さな村ですが、あのダ・ヴィンチの生まれた村として知られています。
ヴィンチは人口約1万2千の小さな村ですが、あのダ・ヴィンチの生まれた村として知られています。
この「ダ・ヴィンチ」とは、イタリア語で「ヴィンチ村の、出身の」という意味です。この家族のご主人名は「レオナルド」なので、この方も「レオナルドダ・ヴィンチ」とも言えますね!
村に着いたら、早速彼の友人という村長さんにご挨拶。
その後村の職員の案内で、村役場近くの村一番の教会や、昔の城跡で今は博物館になっている所などを見学しました。
博物館には、ダ・ヴィンチが残したデッサンや設計図を基にした人体解剖図、人力飛行機、自転車、各種の機械などの再現、展示が目を引きます。
ダ・ヴィンチは好奇心が旺盛で、あらゆることを創造するのが好きだったらしいのです。
例え彼に依頼があって貴族の顔を書いていても、他に好奇心がわく物があると、それを未完のままにしていたらしく、報酬も受け取れず意外と貧乏だったとか。(必ず完成させていたミケランジェロの方がお金持ちだったそう?)
教会に隣接した鐘楼からの絶景です。
まさに360度のパノラマで、私が見た中では、イタリアで1,2を争う美しさです。
「これぞトスカーナ」というイメージ通りの風景が独り占めです。
ここで記念写真。周りはオリーブと葡萄の畑が広がり、トスカーナ独特の緩くうねった丘が連なっていました。
息子さんは弁護士資格を持ち、ロンドン含め、各国で現在も修行中だとか。
レオナルドさんの運転で、小さな山のふもとにある彼らの家にお邪魔しました。
何と、この家の大部分は彼の手作りで、築20年。今も少しずつ改装したり、増築したりしているそうです。
彼は元先生で、現在は私と同じ年金生活者ですが、こんなに器用とは驚きです。
イタリア男、恐るべし!
家の裏山には100本余りのオリーブの木があり、自宅や親せきの分まで賄えるそう。
他にもザクロやサクランボ、それに日本原産?の枇杷の木まであり、近くの庭はまさに「フルーツ園」です。
家の裏にはピザ釜や炭火焼きの小屋までありました。
ピザを焼く道具も本格的です。
午後1時過ぎから昼ご飯開始。
まずは各種のプロシュートやソーセージの盛り合わせから。
トスカーナ名物「クロスティーニ」。
言わば小さめのオープンサンド。
レバーペーストやキノコなどが載っています。
今日のパスタは少し太めのスパゲッティのタッリャテッレに、ポルチーニをはじめとする各種のキノコ添え。
このキノコが美味しい!
メインは「ビステッカ・フィオレンティーナ」。
先ほどの作業小屋でレオナルドさんが焼いてくれました。1キロ近い骨付き肉。日本のレストランでいえばTボーン・ステーキです。
肉はトスカーナ特産の「キアーナ牛」で、脂肪が少ない赤身ですが、甘みがあり、食べた後に見た目ほど重くありません。
デザート用に、今が旬の枇杷を収穫。
これもお父さんの仕事です。
できた料理をサーブするのもお父さんでした。
地元ヴィンチのワインと共に美味しくいただきました。
デザートは庭のフルーツと、このティラミス。甘さ控えめで満腹になるまで、美味しくいただきました。
昼飯が終わったのは午後4時半。3時間半の食事の後、とどめにダ・ヴィンチの生家へ。
ダ・ヴィンチは、お金持ちの祖父母に育てられたそうで、高台にある今から見ても立派な家でした。
昼ご飯の最後の頃にフィレンツェから大学内の試験を終えて帰ってきた娘さんキアーラと共に記念撮影。
イタリア人らしく陽気でやさしい,現代の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」さん一家でした。
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