<友人との再会と、ノルウェーの北方民族サーメ文化>
フィレンツェの語学学校には世界中からイタリア語を学びにやってきますが、中でも小国ながら生徒が多いのが北欧のノルウェーです。
そんな中で仲良くなったノルウェーの友人の一人がニーナさん。気配りのできる頭の良い大人の感じ。
そんな彼女が「ノルウェーを好きになってもらうためにオスロの良きところを案内する」と、車で郊外まで連れて行ってくれました。
待ち合わせはオスロの中心通り「カール・ヨハン通り」。銀座と渋谷を合わせたようなデパート、レストランの並ぶ1直線の道です。
彼女のベンツで湾に沿って車で約20分。
小さな島にあるレストランへ。
これも小さな渡し船で渡ります。
眺めの良い席にも恵まれました。
気温は22度前後。風がさわやかです。
日本人は日陰を好みますが、ノルウェー人は反対に、日当たりの良いところを選びます。
彼女曰く「ビタミンを体が求めているから」とのこと。
ニーナさん,お勧めのメニューは魚介類のスープ。
小さなエビや貝などがたっぷり入ったクリームスープ。ノルウェーで食べた料理で1,2番の味でした。
目の前を多くのクルーズ船やボートが行きかいます。
「夏」を心待ちにしていたオスロの市民が、一斉に各地に繰り出しているようで、どこも市民でいっぱいでした。
このビィグドイ地区には、バイキングやコンチキ号など、多くの博物館があります。
私が訪ねたのは、ノルウェー中から集めた伝統的建物を展示している「ノルウェー民俗博物館」。
一番の見どころはこの木造の教会です。
1200年前に建てられ、屋根には魔よけの龍頭があります。
中にはしっかり、「最後の晩餐」の絵が描かれていました。
「木造」ということで、日本の家屋とも似ているところがあります。
こちらは高床式の家。
スカンジナビア半島の北部には、サーメと呼ばれる北方民族が今もいます。
その衣装を見ると、日本のアイヌ、
樺太アイヌと道具も含めてよく似ています。
彼らはトナカイ、鮭などをメインに暮らし、特に熊は「神」のように崇め、殺した時には「天に送る儀式」をしたそうで、その宗教観も良く似ていると思いました。
屋根は樺の木の皮を何層も敷き詰めて、その上に土を盛り、その後草が生えて雨除けをしてくれるようです。
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