2016年1月4日月曜日

世界遺産になっていないスゴイ街!ボローニャ その1

 <フィレンツェに劣らぬ建物群! ボローニャ>


 イタリア半島のやや北側に位置するボローニ

ャはイタリア一の交通の要衝で、ミラノやヴェネ

ツィア等からローマやナポリへ向かう列車が殆

ど通ります。

 人口はフィレンツェとほぼ同じ約38万。中世

の街並みが数多く残されている一方で、イタリ

ア指折りの経済。ビジネス都市でもあります。



 旧市街の中心のマッジョーレ広場周辺には、

市庁舎や商工会議所、サン・ペトロニオ聖堂、

エンツィオ王宮などがびっしり並んで壮観です。

 市庁舎の中には市美術コレクションがあり公

開されています。入り口の階段がゆったとした

独特のデザインです。






 もちろん中の宗教画も良いのですが、私が惹かれたのが

通路やロビーの天井です。絵画や装飾でいっぱいで、圧倒

されました。

 中世の時代、ここは皇帝派と対立した教皇派の使節の住

まいだったそうで、その権勢を誇示したのだとか。












             

 幾つかの部屋には寄木細工の家具・調度品

があり、絵画とともに楽しませてくれます。

 観光客が少ないボローニャの中でも、この市

庁舎あまり目立ちませんが、落ち着いた雰囲気

で、周辺の景色も楽しめる”穴場”と感じました。







 斜め向かいにあるのがサン・ペトロニオ聖堂。

 ゴシック様式で、14-17世紀に建設されまし

たが、未だ未完成だそうです。

 一説では、初めの計画ではローマを越える壮

大なものになるはずが、法王庁の怒りを買い、

途中で止まって現在の規模になったそうです。

入場には厳しいボディチェックがありました。




 この広場には、[古代ギリシャの時代からの収

蔵品で知られる市立考古学博物館や、旧ボロ

ーニャ大学であるアルキジンナージオ宮もあ

り、その名の通り「壮大」な歴史広場です。

 今回は作家&漫画家でボローニャ在住の市

口桂子さんと、そのご主人のアンドレアさんに

街を案内してもらいました。




 市口さんは11月に日本の竹書房から「北イタ

リア まったり漫画家夫婦日記~アンドレアとい

っしょ」という本を発表したばかりです。

 グルメのお二人に連れて行っていただいたの

は「トラットリア ダ・ベルティーノ」。
 
 これは去勢された雄鶏から取っただしの「トル

ッテリーニ・イン・ブロード」。小さなパスタには肉

や野菜が詰めてあり。このスープがうまい!


 この店の名物がこの「ボッリート・ミスト」。

 牛や豚、鶏肉の様々な部位を茹でた盛り合わ

せです。これで1人前。カミさんと分けて食べま

したが、夕方までお腹がすきませんでした。

 この店は、この肉もそうですが、デザートなど

もワゴンに載せてテーブルのすぐそばで、リクエ

ストに応じて優雅に盛り合わせてくれます。




 こちらがデザートの名物「イングレーゼ・ズッ

パ」(イギリス人のスープ?)

 カスタードクリームをベースに、ドライ・フルー

ツやジャムがたくさん入って、甘さもほどほどで

口当たりもやわらかく、楽しめました。

(でも何故イギリス人のスープなのか?誰もわ

からないそうです)





 食事の後、市口さんが時間が出来たとかで、

お勧めの場所を案内してくれることになりまし

た。(ラッキー!)


 まずは旧ボローニャ大学(アルキジンンージオ

宮)へ。ここはヨーロッパ最古の大学で、1803

年まで大学として使われていました。





 中で目につくのが、壁の上の方を埋め尽くす

何千に及ぶ紋章!

 聞けば教授のを中心に、名門貴族の出身の

学生たちが、それぞれの家紋を飾ったそうで

す。

 大学は学問優先で自由な雰囲気があり、教

会の批判があったにもかかわらず、世界初の

人体解剖を行ったことで有名です。




 ここは17世紀に建築された「解剖学大階段教

室」です。周りは小劇場のように見やすくなって

いて、多くの学生や、時には好奇心いっぱいの

紳士淑女もお金を払って(寄付?)見学に来て

いたそうです。



 


 廊下を歩くと、全く昔のままの風情で、今にも

ガリレオなどが本を抱えて歩いて来そうな雰囲

気です。

 まだまだ見どころがたくさんあるので、「その

2」でご覧ください。ボローニャはとにかくすご

い!(何故世界遺産にならないのか?不思議

です)

















































































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