2016年2月17日水曜日

ヴェネツィアのカルネヴァーレ その2

  <祭りの主役は市民と観光客>



  
 ホテルの値段がバカ高くなるヴェネツィア本島

を避けて、隣のとても静かでリーズナブルなリド

島のホテルで過ごして正解でした。

 リドの港から水上バス(ヴァポレット)で約10

分で本島に戻りました。リドからサンタ・ルチア

駅前まで15分間隔で運行されているのでとて

も便利です。

 

  午前中は本島内の観光です。まず訪れたの

は「アカデミア美術館」。サンマルコ広場の少し

先で、水上バスから降りてすぐでした。

 ここは海運都市・ヴェネツィアを代表する美術

館で、往時のヴェネツィアの豊かな財力が見て

取れるとか。






 ここは14-18世紀にかけての絵画、ヴェネ

ツィア派、トスカーナ派と呼ばれる画家たちの作

品が中心です。

 これはベリーニの描いた代表的な「聖母子像」

です。少し悲しげな表情に見えますね。









 「受胎告知」の場面は様々な画家たちの主要

なテーマになっていますが、良く見ると画家たち

の個性が際立ちます。












 こちらはキリストの「復活?」。

 力強い姿でよみがえっています。














 ラファエロの描く「聖母子」は、マリアの優しい

表情と赤子の可愛さが特徴ですが、ベリーニの

描く「マリア」の目は、将来を見越してか少し寂

しげに見えてしまいます。










 美術館には昔のヴェネツィアの栄華を描きと

めた絵画も多数ありました。

 これもその一つで、現在も街の中心のリアルト

橋の辺りで行われたルネッサンス期のセレモニ

ーの様子です。

 基本的に、この周辺の建物は変わっていな

いことが分かります。



  こちらはサンティ・ジョヴァンニ・エ・パウロ教

会。13-15世紀に建てられた壮大なゴシック建

築です。

 ヴェネツィアを代表する「美術的」な教会で

す。



 中でも有名なのが中央祭壇脇のステンドグラ

ス。

 脇の礼拝堂、洗礼堂の一つ一つが美しく、ま

るで「美術館」のようでした。ある洗礼堂は誠に

静かで、旅の途中であることを忘れるほど心が

落ち着きました。






 午後になって人出が増した中心商店街。

 道が狭いので歩くのも大変です。

 カルネヴァーレも最終日ですから仕方ありま

せんね。










 ところどころにある広場では、仮装用の貸衣

装屋さんが店を開いていました。

 大体30-50ユーロ位(4千円~7千円)で借

りられるようです。

     









  こちらはサンマルコ広場や港の近くの「化粧

屋」さんたち。椅子を並べて、お客さんと向い合

う形で、注文に応じてお化粧してくれます。
 









 お化粧が終わったら、大半の人たちは街の中

心のサンマルコ広場へ向かいます。

 お化粧はしていても、スタイルの良い二人連

れの若い(と思われる)女性は目立ちますね。








 此方は長いくちばしがユニークな二人連れ。

 男女のカップルかも?

 
 せっかく仮装したからにはなるべく注目を浴び

たいものですよね。








 そのためには場所取りが肝心です。

 この二人は港の人通りが多い橋の斜め下で

ポーズをとって、多くのカメラマンや観光客がシ

ャッターを切っていました。










  此方の女の子はお化粧しない方が可愛い!

  服装も、頭の上の飾りも良く似合っていました。








  お昼はリアルト橋の近く、10年前にも訪れ

た「トラットリア・アッラ・マドンナ」へ。

 魚料理が得意な店ですが、この日のアンテイ

パストはパルマの生ハム。

 店から提供されたグリッシーニに巻いて美味

しく食べました。




 こちらはイカスミのパスタ。

 あまりおいしそうなので食べ始めてからの撮

影ですみません。

 臭みがなく、甘みも感じるこの店の一番人気

パスタです。追加で茹で野菜ミストを注文してビ

タミン補給しました。





 隣りのイタリア人女性とフランス人のカップル

と話が弾み、記念の一枚。

 この店のカメリエーレは英語、フランス語、ドイ

ツ語、スペイン語に日本語でのメニュー説明も

してくれます。

 さすが国際観光都市ベネツィアですね。



 夕方のサンマルコ広場に戻ると、マリア・コン

テストで最終審査に残った12人の美女たちが

入場するところでした。

 18-23歳ぐらいのヴェネツィア周辺の女性

から「今年のマリア」に選ばれたのは18歳の女

性でした。





 広場のメインステージから鐘楼に向けて、「ラ

イオン」(ベネツィアのシンボル)を描いた旗がロ

ープ伝いに宙を舞いながら移動します。

 これで主だったカルネヴァーレのイベントは終

了です。

 帰りは再び水上バスで。街の中心でなく、外

回りの2番線で駅に向かいました。



 鉄道のサンタルチア駅と本土は、広い道路と

ともに長い橋でつながっています。

 駅から直ぐ近くが水上バスの発着所です。

 やはりヴェネツィアは、何処にカメラを向けて

も絵になる「格別」な街です。

 周りの島々含めて、是非また訪れたい島で

す。




 




































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