2016年2月1日月曜日

ウフィツィ美術館再訪!ヴィーナスと対面

 <ボッティチェッリの美しき”ヴィーナス”と”春” >

 *世界的に有名なウフィツィ美術館に、10年ぶりにようやく再訪しました。

 実は早くに行きたかったのですが、フィレンツェの美術館のほとんどに何回でも行ける年間パス

(1-12月)があり、年が明けたら購入して行こうかと思っていました.。ところが、年明けに窓口で

聞いたら「2年前に変わって、今はウフィツィとピッティ宮&ボーボリ庭園だけが対象」とのこと。

 多少迷いましたが、ウフィツィにはまた何回か来たいところでもあるし、ファミリー券を夫婦二人で

使えば多少安くなるので購入し、早速その日に「絵」を中心に見学しました。


 いつもなら行列のできるウフィツィですが、1,

2月は待たずに直ぐに入れます。

 ただし、テロを警戒して入場チェックは飛行機

並み。この写真の左の陰には警備兵の車が停

車中で、兵士が見回りしています。

 ウフィツィは「コ」の字型の建物で、基本は3階

建てですが、ワンフロアがとても天井高くて広

いのが特徴です。







 ウフィツィ美術館の場所はアルノ川の直ぐそ

ばで、ヴェッキオ宮とピッティ宮の間にありま

す。

 この写真はウフィツィから見たヴェッキオ橋。

上の部分は、メディチ家の人々だけが歩けた?

という、二つの宮を結ぶ「ヴァザーリの回廊」で

す。

 ここは展示品も素晴らしいのですが、眺めも

最高の所です。





 中のつくりは、長い廊下と幾つかの大きな部

屋が片側に並んでして、まるで学校の様です。

 違うのは天井や壁までが鮮やかに装飾され

て、芸術品になっていること。

 要所はこのように木組みになっていました。










 彫刻などもありますが、今日は時間の関係で

「絵画」だけの見学にしました。

 これはシモーネ・マルティーニとリッポ・メンミ

による「受胎告知」。14世紀前半の作品です。

 受胎を告げられたマリアが当惑している仕草

が可愛く感じました。











 こちらはミケランジェロの「聖家族と洗礼者ヨ

ハネ」。16世紀初めごろの作品だそうです。
 
 ここウフィツィではさりげなくミケランジェロの

絵が飾られています。














 こちらは私が惹かれた個性的な肖像画。

 ピエロ・デッラ・ファランチェスカの「ウルビーノ

公夫妻」。15世紀後半の作品です。

 芸術・文化の街ウルビーノを治め、芸術家た

ちのパトロンであったはずなのに、もう少し「い

い男」「美人」に描かなくてよかったのでしょう

か?








 いよいよボッテイチェッリの傑作「春」(プリマヴ

ェーラ)。1482年ごろの作品。
 
 少し暗い森を背景に、女性たちが一段と輝い

て見えます。














 こちらがボッテイチェッリのもう一つの傑作「ヴ

ィーナスの誕生」。1484年の作品。

 ヴィーナスの肢体だけでなく、囲む人々の服

装、風、動物たちまで含めて美しく、構図も素晴

らしいと感じました。













 そしてこちらがレオナルド・ダ・ヴィンチの「受

胎告知」。1472年ごろの作品。

 ダ・ヴィンチが天才と言われるわけが分かる

作品の一つですね。

 ウフィツィ美術館の絵画は、いずれも修復の

具合が素晴らしく、描かれた当時の色彩が再現

されています。







 こんな個性派も!

 私の好きなカラヴァッジョの描いた「メドゥー

サ」。

 いつもは暗い背景や争いごとの描写の多い

画家ですが、これは毛色が違うようです。












 美術館の3階にはバール&テラスがあり一息

つけます。場所の割には値段は普通でした。

 直ぐ近くにヴェッキオ宮やシニョーリ広場、ドゥ

ーモ、アルノ川などがあり、観光客には絶好の

撮影ポイントでもあります。

 この日は有名絵画作品を中心に絞りました

が、それでも見学に約2時間半かかりました。









 ウフィツィ美術館は、私たちの学校とアパート

の中間の位置なので、時折気分転換を兼ねて

訪問・鑑賞したいと思います。

 全部一度に見るのは大変なので、毎回テーマ

を決めて見て回ることにします。









0 件のコメント:

コメントを投稿