2016年4月22日金曜日

フィレンツェのライバル”シエナ”の街

  <シエナは小さめながら、ピリリと”辛い”街>

 トスカーナ州にありながら交通不便なため後回

しにしていた世界遺産の街ピエンツァに行こうと

して、乗り換えのシエナに着いたら、ピエンツァ

行きの午前中のバスが無いことが判明。午後ま

で半日シエナ観光をすることにしました。

 シエナはフィレンツェから南に約50キロ、人口

5万3千の世界遺産の街です。

 13世紀の頃、イタリア国内が皇帝派と教皇派

に分かれて抗争していた時、教皇派のフィレン

ツェと戦い、最終的には敗れて、近代までトスカ

ーナ大公国に属していました。

 金融業や羊毛の取引で栄えた豊かな街でも

あったそうで、「シエナ派」という芸術家たちも支

援していたそうです。



 旧市街は南北に長く約2キロほどあり、かなり

大きな街であったことが分かります。

 城壁や頑丈そうな門をくぐり、商店街を進む

と、やがて街の中心カンポ広場に着きました。

 ここは夏の裸馬のレース「パリオ」で知られる

所で、画面の右側がやや高く、広場はホタテの

貝殻のような形をしています。




 このかつてのブブリコ宮殿、現在の市庁舎側

から放射状に広場が広がっています。













 ブブリコ宮の左にそびえるのが「マンジャの塔」。

 102メートルあり、レンガ造りの階段で一番上まで登るこ

とが出来ます。

 カンポ広場が一望できるのと、前回登った時に霧であまり

見通しが良くなかったので、再挑戦することにしました。











 登って大正解でした!

 中央に見えるのがドゥーモと鐘楼です。

 12-14世紀と、長い年月をかけて完成した

建物だそうです。









 シエナは17地区に分かれていて、パリオはそ

の地区ごとに馬が出て、名誉をかけてレースを

するのだとか。

 広場にマンジャの塔の影が写っています。









 シエナの旧市街は、「シエナ歴史地区」とし

て1995年と、早い時期に世界遺産に指定され

ています。











 塔の最上階まで登るとお目に描かれるのが、

この鐘。「マンジャ」とは鐘つきの頭領の名まえ

から付けられたとか。












 上から見たマンジャの塔の内部です。

 基本がレンガ造りで、階段は石によっては

中央部分がかなりすり減っていました。

 








 下から見たマンジャの塔。

 挑戦するなら、足が丈夫なうちにどうぞ。


 ピエンツァ行きのバスが13時過ぎだったので、少し早目

に旧市街の入り口近くのトラットリアで昼食をとることにしま

した。






 先客に日本人母娘がいて、聴けば娘さんはシ

エナにかつて留学して、ガイドなどもしていたと

か。このトラットリアは地元の人に人気の店だそ

うで、彼女のお勧めの本日のプレートを注文。

 十数種類のハム&サラミの盛り合わせと、

野菜のグリルの組み合わせでした。


 ハム&サラミも変化に富んでいて美味しかっ

たですが、こちらの野菜も美味しい!

 特に小さめの白いチッポラ(玉ねぎ)が甘くて

感激しました。









 私はタリアテッレ&ラグー(イノシシ肉の)。

 甘みがあってこちらも満足。

 心おきなくピエンツァに向けて出発です。

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