2016年5月3日火曜日

"ローマの休日” 博物館&美術館巡ったら・・・

*私たちの「イタリア留学」も帰国まで3か月を切りました。今回、南イタリアでまだ訪れていない3か所を訪ねて回ることにしましたが、旅の最中に、「熊本で大地震発生」のニュースが、スマホに出て来て驚きました。 
 熊本には親戚や友人もおり、連絡を取った所、とりあえず人的被害はなかったとのことですが、車中泊をしているとのことで、心配です。
 海外ではやれることも限られるので、帰国したら何かお役にたつことをせねばと思っています。
 皆さんには、お気楽な旅日記ですが、少しでも心をいやしていただければ幸いです。

 <素晴らしき博物館と、?な美術館>


 明日の世界遺産タルクイニア訪問のために、

ローマに昼前に着き、この時間を利用して市内

でまだ訪れていない博物館などを見学すること

にしました。

 ここはテルミニ駅前の「サンタ・マリア・デッリ・

アンジェリ」教会です。

 ローマ時代のバジリカ跡を、ミケランジェロの

デザインで大改修したものだとか。

 スケールの大きさから、昔の浴場跡でもあっ

たことがしのばれます。

 同じく駅前にある「旧マッシモ宮」。

 現在はローマ国立博物館です。時代として

は、ローマ時代の紀元前2世紀から紀元4世紀

にかけての彫像や壁画のコレクションで有名で

す。








 こちらは皇帝アウグトゥスの妃リヴィアの家か

ら発掘された「リヴィアの家のフレスコ画」。

 紀元前20年ごろの壁画です。

 緑豊かな庭園と花々の色!素敵な感性を持

っていたことが分かります。






 また、今もローマの中心を流れるテヴェレ川の護岸工事

の際に発掘された多くの壁画「ファルネジーナ荘の壁画」も

人物、風景、紋様と、どれをとっても高い技術が見て取れま

す。




 こちらは「漁師と猟師たち」の仕事ぶりを伝え

ている壁画です。

 カジキマグロやタコなどが非常に細密に描か

れています。











 こちらは戦いのシーン?

 動的な色合いも良く残されています。













 壁画は3階。彫刻は2階に集められています。

 彫刻も保存状態の良い素晴らしいものが数多くありまし

た。

 こちらは「アンツィオの乙女」。衣服のしわに至るまでとて

も細密です。


 こちらは「ダヴィデ像」。

 後々のルネッサンス時代のミケランジェロの「ダヴィデ」の

基になるような作品です。


 そしてこちらが、この博物館を代表する彫刻の一つ、

「ランチェロッティの円盤投げ」です。

 今でもあちこちでこのモチーフは使われていますよね。

 私が気に入ったのはこの女性像。

 珍しいポーズと細密な表現が気に入りました。


















 もう一つ気に入ったのが、この男性像。

 力強そうなのに、なぜかとぼけた感じで親しみがわきまし

た。
 
 マッシモ宮(ローマ国立博物館)は期待以上に壁画、彫像

ともに素晴らしく、とても良い気分で会場を後にしました。


 その向かい側にあるのが共和国広場。

 こうした建物が双子の様にならんで半円状に

なっています。どこにカメラを向けても絵になる

広場です。

 お昼はローマ三越のあるナッツィオナーレ通り

にあるパブレストランで。

 ローマには珍しいアイルランドビール(ギネス)

を飲ませてくれるパブです。

 野菜不足なのでチーズ&サラダで栄養補給。









 こちらはフンギ(きのこ)たっぷりのリゾット。

 フンギの味が良くしみていました。













 通りを歩いていたら、見た目が素敵な「市立展

示館」があり、私たちの好きな「カラヴァッジョ

展」が開かれていました。

 当初の予定にはなかったのですが、カラヴァ

ッジョの見た事のない絵が見られるならと、見

学することにしましたが、これが失敗!

 会場に入ると、すぐ四方にある大きな壁いっ

ぱいにカラヴァッジョの著名な作品の映像が映

し出されていて、ドキドキ、ワクワクしました

が・・・・

 次の展示室ではカラヴァッジョの本物の絵が

あるのでは・・・・・

 と思ったのですが、隣りも同じような映像コー

ナー・・・・

 カラヴァッジョの絵は、フィレンツェのウフィツィ

美術館や、ローマのボルゲーゼ美術館などで

鑑賞してきましたが、中には「他の美術館に貸

し出し中」という表示があったりしたので、その

貸出先がここかと期待したのですが・・・・

(後で聞いたら今、日本で公開中とか?)






 せめてもの救いは、大写しになるとカラヴァッ

ジョの繊細な筆遣いが分かったことです。

 あの少年たちのリアルな表情は、この細密性

にあったのですね。

 でもこれで10ユーロは絶対高い!

 後は当初の予定通りに、ヴィットリオ・エマヌエ

ール2世記念堂(ヴィットリーノ)へ。

 2世はイタリアを統一した中心人物で、ここは

今でもイタリア人の愛国心の象徴です。

 ここには無名戦士の墓があり 常時二人の衛

兵が墓守をしています。

 運よく交代のタイミングだったので写真を一枚

撮らせてもらいました。

 記念堂には屋上までの展望用エレベーターが

あり、「65歳以上は半額」と、日本から持ってき

たガイドブックには書いてあったのですが、「そ

んな割引は無い」と言われてやめて、途中の3

階の展望台からの撮影です。








 夕食は飲食街のある川を渡ったトラステヴェ

レ地区へ。疲れていたので、アペリティーボ・タ

イム(夕暮れ割引セット?)を利用して、軽く飲

んで引き揚げ、明日の世界遺産探訪に備える

ことにしました。






























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