2016年5月20日金曜日

サルデーニャ島 一番の祭りとは?

  <街の守護聖人・エフィジオ祭>


 5月1日はサルデーニャの州都・カリアリの街

の守護聖人を偲ぶ聖エフィジオ祭です。

 これは大惨禍をもたらしたペストの終息を祝っ

て、1657年に始まったとされています。

 エフィジオの像が収められた山車と行列が、

殉教の地・海沿いの街ノーラまで行きます。
そして 4日にはまたカリアリに戻ってくるそう

で、1日だけでなく、その時にも数千人規模の

行進が行われます。

 伝統的な民族衣装の男女たちがエフィジオ教

会の前の広場に集まり始めました。

 行進は各地区、市町村ごとに数十人から数百

人規模で、決められたコースを順に進みます。

 サルデーニャ全島から参加するので、民俗衣

装は様々! スペイン風、東欧風、中東風あ

り。 色も赤、黄、緑、そして黒一色あり!

 女性たちの付けているアクセサリーも豪華で

す。

 祭りの主役の一つが馬たち。多くの騎士風の

男たちを乗せて行進します。

 朝9時半ごろ、教会近くのメインストリートから

行進がゆっくり始まりました。

 数千人規模の行進なので、終わったのは3時

間後の午後0時半ごろでした。

 

 女性同士で歩く場合もあれば、夫婦、家族で歩くこともあ

り。

 見た目がきれいだと、観客たちから自然と拍手が送られま

す。

 こちらの女性たちは、行進しながら地元の歌

を歌って拍手を受けていました。

 こちらは聖エフィジオ教会からほど近いアンナ教会です。

 通りに面して広い階段があるので、絶好の写真スペース

です。

 宿から近かったこともあり、私たちもここから写真を撮りま

くりました。

 行進は、車道をシャットアウトして進むので、時折ストップ

します。その時は行進している人のアップを取るチャンスで

す。

 この男の人のステッキ?の顔が可愛いですね。

 教会のお向かいのマンションも2階付近は祭

りを見るのに絶好の場所。カメラマンのほか、

友人親戚も招いているようです。

 祭りのハイライトの時は、ここから紅白のバラ

の花ビラをまいていました。

 行進には子供から年配の人まで参加しますが、やはり若

い女性は美しい!

 手に持っているのは、街の名まえを書いた旗です。

 男たちの衣装も凝っていて、手織りの毛織物のジャケット

なども見られました。

 こちらはスカート風で、スコットランドの衣装を連想しまし

た。

 カラフルな衣装だけでなく、こうした黒一色の

衣装にベールで顔を覆っている人もいました。

 時折、大きなグループの行進では、馬に乗っ

た男たち(一部は女性も)も目を引いていまし

た。

 地元のカリアリからは160頭近い馬の部隊が

行進し、迫力がありました。

 行進の最後は教会からの人たち。

 先頭は黄金の祈りのための台。

 続いて教会信者たちの縦笛部隊。

 この3連の縦笛は「ラウネッダス」と呼ばれて、

音階に合わせた3本の笛を操り演奏します。

 音色は優しく、スコットランドの縦笛を小さくし

た感じです。

 最後は聖エフィジオの像が入った山車の登場

で、祭りの興奮も最高潮!

 観客と話したらほとんど地元の人で、祭りの

自慢話が延々と続きました。
 
 如何にこの祭りが愛されているか、良くわかり

ました。

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