2016年5月21日土曜日

サルデーニャ島 ”謎”の城塞をお見せします!

  <イタリア一 交通不便な世界遺産・ヌラクシ>

 飛行機でサルデーニャ島に渡り、鉄路でカリア

リへやってきて、ようやく今日は世界遺産ヌラク

シ(地元ではヌラージ)にやってきました。

 ここは「バスが午後2時過ぎに1本あるだけ

で、帰りは無い」という恐ろしく不便な所で、あい

にく日帰りバスツァーも一杯だったので、ホテル

の紹介でやむなく観光ハイヤーで行きました。




 今まで観光のためにタクシーに乗ったこともな

いのに、高級車ベンツの運転手つきで約1時

間。広々した平野の中にヌラーゲと呼ばれる巨

石の城塞兼住居跡が点在してます。

 何となく、雰囲気が吉野ヶ里遺跡に似ていて

思い出しました。





 ここは1997年に世界遺産に登録されまし

た。紀元前15世紀から前6世紀にかけて建設

が進められたそうで、約7千ある島のヌラーゲ

の中でも最大級とか。

 地元出身の考古学者が中心になって、1950

年代に発掘が行われ、世界を驚かす発見が相

次ぎました。



 このヌラージは3層のタワー状になっていて、掘り進めら

れた下から見ると天井まで20メートルは有ったそうです。

 城の要所4か所には見張りの塔が設けられていました。

 中には武器庫、井戸、中庭などがあり、カパンナという住

居ガ16戸、あったそうです。

 現在一番上の第一層は崩れて、その面影は有りません。











 これは塔の中を上からのぞいた写真です。

 巨石を積み上げただけで、接着系の材料は何も使ってい

ないそうです。



 それぞれの塔の下にはそれなりのスペースがあり、一つ

の家族が住めそうな広さがありました。



 ヌラーゲ(城塞)は他にも周辺にあるらしい

のですが、現在公開されているのはここだけの

様です。 

 城塞の周辺には、兵士たちの城居跡と思しき

石積みが続いていました。

 



 イタリア一、訪れるのに不便な世界遺産ヌラ

ージ。結構世界各地からの観光客もバスツァー

で来ているのに、どうして公共交通には興味を

示さないのか不思議です。

 おかげで、現地の観光1時間半とちょっとでカ

リアリ市内へ戻ることが出来ました。

 
 



 ハイヤーを使ったメリットは午後の観光の時

間が確保できたことです。

 市内の普通バスに乗り込んで約15分、ポエッ

トの浜に向いました。

 ここは東京周辺なら湘南の浜の様で、サーフ

ィン、ヨット、パラセーリングなどを楽しむ人たち

がいました。




 この浜の近くには塩田があり、フラミンゴの群

れの生息地として知られています。

 そっと覗いてみたら、いました!

 何十羽かの群れが、えさをついばんでいまし

た。


 聖エフィジオの祭りはいよいよ明日。

 私たちのホテルは聖エフィジオ通りに面してい

て、この聖エフィジオ教会まで10メートル。

 夜になっても市民たちが集まって、祭りの準備

を進めています。見るたびに教会周辺の装飾

が分厚くなっています。


 近所のテラスにはカリアリの旗、3色旗などが

窓いっぱいに飾り付けられました。


 教会の右側、テレビのリポーターがビデオリポ

ートの収録をしていました。カメラの機材は、プ

ロ仕様の日本のテレビ局と比べて、アマチュア

仕様の高級版の感じでした。
 
 こちrが山車のケースに入った聖エフィジオです。

 明日はここから牛車にひかれて、海沿いのノーラという町

まで移動するそうです。


 長い一日ももうすぐ終わり。今夜の夕食も海

産物が美味しい、昨日とは別の店。

 パスタはイカ墨系。地元産のオリーブも美味

でした。







 こちらは魚介類のフリット。

 同じ料理の名前でも、店によって中身が違い

ます。ここの店は大きなエビが美味しく、レモン

と合っていました。

 明日は朝から聖エフィジオ祭りで、楽しみで

す。




































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