2016年5月25日水曜日

フィレンツェの宮殿にあの日本のプリンスが!・・・

  <イタリアと日本の友好150年>


  今年は日伊国交樹立150年記念の年。

 日本では年明けから「ボっティチェッリ展」、

「カラバッジョ展」「メディチ家の至宝展」など、

様々な催しが行われています。

 そんな中、先日日本から秋篠宮ご夫妻がイタ

リアを訪問され、フィレンツェにもおいでになりま

した。



 ピッティ宮に続いて、このメディチ・リッカルディ

宮殿を訪問されるとあって、地元の日本語を学

ぶ子供たち(日本人の子弟ほか)が合唱や演奏

などでの歓迎をする準備を進めていました。

 市内中心部の宮殿に黒塗の車列が着き、

宮様、続いて紀子様が笑顔でご到着。

 周りはフィレンツェ在住の日本人を中心に御

覧の人だかり。私はこんな写真を撮るのが精い

っぱいでした。

 手前でカメラを抱えているのは、日本からの

代表取材のテレビ,及び通信社のクルーです。

 宮様たちはここで歓迎行事に臨んだ後、地元

有力者たちと昼食会。その後近郊の豪農の館

に滞在されたようです。

 地元マスコミは「何と貴品があるのか!」とい

った反応だったようです。

 そんなメディチ・リッカルディ宮殿に、後日語学学校の特別

授業で訪ねる機会がありました。

 ここはその3つほどある中庭の一つです。

 

 こちらは「ミケロッツィオの中庭」。

 広々した回廊が印象的です。

 メディチ家代々の人々の肖像が壁にいっぱいです。

 こちらは「東方三賢王の礼拝堂」。

 四方に鮮やかなフレスコ画があります。

 十数年前に修復したとかで、誠に色鮮やかで綺麗です。

 さりげなく、メディチ家の人々に似た人が馬上に乗ってい

るのが面白い!

 祖父・父・子の三代が中央に描かれています。

 「キリストの誕生を聞きつけた東方の賢者3人が、はるか

東方からキリストに会いに来た」という話が元ですが、そこ

に何故かメディチ家の人々が登場するのが不思議な所で

す。

 お金があれば、古のお話や絵巻物語にも登場できると

いうことでしょうか? どこかの国と似ているかも???



 シャンデリヤもとてもきれいです。

 全てヴェネツィアのムラーノ島で制作したものだそうです。



















 家具類も豪華です。

 メディチ家は、この宮殿を建てるにあたり、人々の妬みを

恐れて、外側はいたって簡素にしたそうですが、中身は贅を

つくしました。

 こちらは大理石を使った鏡。

 写る人が皆美人になります? もともと美人?

(鏡に写っているのは私の先生です)



 こちらは「四季の部屋」。

 春夏秋冬の風景を描いたタペストリー4枚が飾られていま

す。

 現在はフィレンツェ県の議会室だとか・・・・

 タペストリーは数多くあり、ヴェッキオ宮につぐ量があった

気がします。

 こちらはフィリッポ・リッピの描いた「聖母子像」。

 素敵ですが、何故か額縁がありません。

 こちらの大広間は「ルカ・ジョルダーノのギャラリー」。

 此方も良く修復されて、豪華そのものです。

 今は会議室や講演会などに利用されているとか・・・

 入り口付近でもこの豪華さ。

 フィレンツェではあまり目立たない「メディチ・リッカルディ

宮殿」ですが、中身はご覧のように充実していました。


 バルジェッロ美術館と同様、「2回目のフィレンツェ」の人に

是非お勧めしたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿