2016年6月14日火曜日

世界が注目!ビキニ姿のモザイク画

  <"カサーレの別荘" 床はモザイク美術館>


 2度目のシチリア旅行は、交通不便なところにある世界遺

産4か所を巡る旅です。

 西側の拠点になるのがカターニャ。シチリア島ではパレル

モに次ぐ大きな経済都市です。

 駅から5分ほどの所にあるホテルの名は「アート&ジャズ

ホテル」。チェックインの時にいたオーナーに聞いたら、「昔

ジャズをやっていた」とのこと。朝食用レストランの一角にド

ラムスセットがありました。

 カターニャのメイン通りが交差する辺りの公

園。その入口の大きな木々。

 ご覧の様に手入れが行き届いていました。

 元ドラマーの親父さんのお勧めのお菓子屋さ

んが、公園のすぐ向かいにありました。

 様々なドルチェの他に、各種のアランチー二

(ライスコロッケ)もよく売れていました。

 この時期の親父一番のお勧めはこの「グラニ

ータ」。

 ジェラートとシャーベットの中間ぐらいで、これ

はピスタチオ味。意外なほどさっぱりしていま

す。(写真がぼけてすみません)

 夜も親父さんお勧めのホテル近くのトラットリ

ア「パンダ」へ。

 ここは名前は今一つですが、味やサービスは

抜群です。1人前の海の幸のアンティパストが

これ。ネタが新鮮で、味付けが控えめ。素材の

味が解る日本人向きです。

 同じく半量の魚介のパスタ。

 ムール貝の身の大きいこと!

 仕上げはイカ焼きの野菜添え。たっぷりレモン

をかけて頂きました。

 やはりここも、地元の白ワイン1本飲んで、55

ユーロ。

 イタリアで食べた魚介類の店では多分1番だ

と思います。

 翌朝カターニャ駅に行ったら、エトナ鉄道と連

絡するはずの列車がありません。聞いたら「今

日は祝日だ」とのこと。

 やむなく行き先を「カサーレの別荘」に変更。

 こちらは平日と同じ時間で長距離バスがあ

り、2時間ほどでピアッツァ・アルメリーナに着き

、タクシーに乗り換えて別荘に到着しました。

 別荘の屋根は一部しかなく、新しい防護屋根

にモザイクの床は守られています。

 この広い別荘はローマ時代の貴族が建てたも

ので、ほとんどの部屋の床が素晴らしいモザイ

ク画で埋め尽くされていました。



 観光客たちは、回廊の上からのぞき込む形で

モザイクの床を鑑賞します。

 どれも素敵ですが、中でも動物や人間が動的

に描かれて魅力的です。

 周りには壁もありますが、そこにはあまり絵は

残されていません。

 なぜこの貴族は床だけ、このように凝ったの

でしょうか?

 ここのモザイク画は、描かれている動物たち

の多くがローマ帝国の海外からのもので、例え

ばこれは象!

 他にもダチョウとかサイとか、珍しい動物がい

っぱいです。

 ここで1番有名なのモザイク画は、このビキニ

の美女たち!

 日本でいえば12畳ぐらいの広さの部屋の床

に、幾つかの絵があります。

よく見ると、踊って

いるのではなく、スポーツをしているようです。

 これはボールゲーム?

 同じ貴族の、当時の外国からの女性たち、い

わゆる「愛人」たちという説もあります。

 一見楽しそうですが、心の中はわかりませ

ん。

 こちらは手にしているのは風車?

 今なら新体操かな?


 こちらは何かパスでもしそうな雰囲気?















 この辺りは伝説の怪獣たち?

 美女たちが危ないのか、幸せそうなのか?

 判然としませんね・・・・・


  こちらはトラかライオンが、鹿の狩猟中?

  流れる血がリアルです。

  イタリアでモザイク画といえば、かつてロー

マ帝国の一時期首都でもあったラヴェンナが有

名ですが、ここの大らかで、保存状態も良いモ

ザイク画のほうが勝っているように私は感じま

す。
 




 タクシーでピアッツァ・アルメリーナの街へ戻り、カテドラー

レの近くで降ろしてもらいました。

 ここには昔この地方の司教がいたそうで、教会も立派でし

た。

 とても良いところのように見えましたが、ちょっとショックな

新聞記事が目に入りました。帰りのバスを待つバールにあ

ったシチリアの新聞。

 その一面記事は「麻薬担当の国家警察官が殺されている

のが見つかった」という内容です。





 シチリアといえば、警察や検察にも牙をむくマ

フィアの島、というイメージが薄らいでいまが、

まだまだ予断は許されないのが現実のよう

です。

 次回はいよいよ「シチリアの富士山」こと、エト

ナ山周辺を訪ねます。











0 件のコメント:

コメントを投稿