2016年6月6日月曜日

シチリアは世界遺産がいっぱい!

  <地中海一大きく・美味しい島 シチリア>


  私たちのイタリア滞在一年目もそろそろ終盤

を迎えました。

 世界遺産が50を超えるイタリア国内でも、ロ

ンバルディア州の8か所に次ぐ、6か所を誇るの

がシチリア島です。

 今回は、まだ訪れていない4か所の世界遺産

を巡る8日間の旅に出かけました。




 5月末から6月初めにかけて、暑すぎる真夏を

前にゆっくり回ります。

 シチリアの旅は今回が2回目。前回は3月初

めの早春だったので、雰囲気が違います。

 街を歩くと、脇の路地から美味しそうな魚を焼

くにおいが・・・・・島の街から早速の歓迎を受け

ました。

 宿に荷物を置いて、教えてもらった近くの魚介

類がおいしいというリストランテへ。

 雰囲気も良く期待に胸が膨らみましたが・・・

 初めの魚介類のサラダがスパーダがたった4

切れしかなく、写真に撮る暇もありません。

 イタリアでは普通「魚介類のミスト」を頼むと、

二人で食べて丁度よいぐらいの量なのですが、

ここのは残念。続いて出てきた魚介&トマトの

パスタも芯が残り今いち。

 イタリアに来て初めて、満腹を前にレストラン

を変えることにしました。

 幸いこの近くにはたくさんの店があり、お客さ

んで賑わうピッツェリアに。

 こちらはしょっぱ過ぎず、チーズとトマト味のバ

ランスも良く美味しくいただきました。

 もう一皿は「野菜のフリット」。

 ズッキーニやナス、キャベツなどのパン粉揚

げ。シチリアビールによく合い、満腹となりまし

た。

 ホテルはまったくの個人経営の「B&B」タイプ。

 ビルの6階のフロアが3つの客室と、オーナー

の居室です。

 部屋の外にはご覧のようなテラスがあり、ゆっ

くりコーヒーやビールも楽しめます。

 二日目の朝、南の遺跡の町・アグリジェントに

行くためパレルモ駅に向かって歩いていたら、

大きな羽のついた帽子をかぶったグループをい

くつも発見。

 聞けば午前9時から、イタリア中からパレルモ

に集まった人たちが、「ゆっくり走る会」があるそ

うです。毎年街は代わるとか・・・



 パレルモの駅前は小さな公園になっていて、

夾竹桃などの綺麗な花が咲き誇っていました。

 パレルモまではプルマン(長距離バス)もあり

ますが、この日は日曜日で本数も少ないので、

鉄道で往復しました。

 パレルモからアグリジェントまでは約2時間

半。シチリア島を南北に縦断するように走りま

す。

 窓からはシチリアの広大な農地が広がり、麦

や牧草、オレンジ畑などがカラフルに入り組ん

でいました。

 アグリジェントの駅。ここから市バスに乗り換

えて、約5キロで「神殿の谷」へ着きます。













 神殿の谷周辺は、昔ギリシア人が切り開いた

植民都市で、最盛期の紀元前5,6世紀ごろに

は20余りの神殿があったそうです。

 まず目についたのがディオスクロイ神殿。

昔、カルタゴ軍によって破壊されたそうです。



 こちらはジョーヴェ・オリンピコ神殿。

(ジュピター)  こちらは地震で崩壊しました。

 手前は人間の形をした柱・テラモーネで、横た

わっています。

 でもこれはコピーで、本物は約8メートルあり、

市内の州立博物館に保管されているそうです。

 こちらはエルコレ(ヘラクレス)神殿。

 紀元前520年に建てられたアグリジェント最

古の神殿で、昔地震で倒れた一部を考古学者

たちが復元しました。
ここで代表的なのがコンコルディア神殿。

 一番保存状態がよく、紀元前450年ごろに建

てられたとか。

 紀元6世紀ごろ、キリスト教会として利用され

ていたそうで、それが神殿を残すことにつなが

ったかもしれません。

 神殿の手前にはブロンズでできた像が・・・・

 21世紀に入ってすぐ、現代作家が造ったもの

だそうです。

 このあたり一帯はサボテン、夾竹桃、ジャガラ

ンダなどの花が咲き誇っています。

 この黄色いのがサボテンの花。

 ハチたちが集まっていました。

  神殿を囲む塀も崩れかかっていて、間から

は周辺の農地が見えます。

 こちらはジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿。

 紀元前450年ごろに建てられたもので、34本

の柱のうち、24本がほぼ完全な形で残ってい

ます。



 帰りも電車で、車窓からの景色を大いに楽し

みました。


 パレルモについたら、なにやら街が賑やかで

す。

 聞けば街の聖人ドメニコに感謝する祭りだと

か。イタリアは宗教行事がいっぱいで、たびた

び驚かされます。

 夕食前の散歩はマッシモ劇場の周辺へ。

 この正面の玄関前の階段が、あの映画「ゴッ

ド・ファーザー」のラストシーンのロケ地です。



 こうした時計台の下はミニ・バーやキオスクで、

 冷たいビール、宝くじなどが売られています。




 今夜は街をうろうろして、良さそうなトラットリア

へ入りました。

 コッツェ(ムール貝)蒸し。シチリアのレモンと

よく合いました。これで一人分です!

 パスタは太めの手打ちのタッリアータ。

 ガンベリ(エビ)とトマト、バジルなどのコンビネ

ーションが抜群。

 仕上げは魚介類のフリット。冷たく冷えた白ワ

イン(シチリア産)も相性よく、満足でした。

 シチリアはどこで食べても二人で50-60ユ

ーロ程度。(約6~8千円)

 魚介類が安く美味しいので、日本人には向い

ていると思います。

 明日はエオリエ諸島に向かいます。








0 件のコメント:

コメントを投稿